就職氷河期世代のそらすけです。
就職が困難で、高学歴ですら何十社も面接に行って落とされていたあの時代。
その爪痕は現在進行系で就職氷河期世代を苦しめています。
就職氷河期世代でいちばん割りを食った世代はいつなのか、過酷な現状&打開策をまとめました。
最初にざっくりとした対象人数を書きます。
就職氷河期世代は約1700万人。
そのうち400万人前後が非正規社員もしくは無職です。
就職氷河期のピークはいつだった?現在も苦労する原因とは
就職氷河期のピークは、2000年に就職した人
大卒の求人倍率が1倍を下回り、0.99倍になった2000年。
ここが就職氷河期のピークと言われています。
ちなみに2019年の求人倍率は2.19倍。
今の就活生でこんなツイートが話題になりました。
要約すると、
- 特技の欄にバレエと書いた
- 面接で「バレエのプロにはなろうと思わなかった?」と聞かれた
- 就活生は、「そんなことを聞くなんてひどい!Twitterのみんな、ひどいと思わない!?」と拡散を希望
という感じです。
なんというか、氷河期で何十社も落とされた身としては「こんなレベルなのか…」以外の感想が思い浮かびません。
興味深いことに、このツイートには3万以上のいいねがついていました。
求人倍率が2倍以上もあれば完全な売り手市場なので、こういった考えも許されるのかも。
世代間の格差、不公平と一言で片付けるにはあまりにも大きすぎます。
ぼくらの世代を生み出したバブル世代はさらに簡単に就職できたので、就職氷河期世代だけがほかの世代のツケを払っている状態になります。
就職氷河期世代は1993年から2005年の就職を指す
空前の好景気に浮かれたバブル時代、それが崩壊して1992年から2002年まで経済が長期停滞しました。
いわゆる失われた10年と呼ばれる期間です。
確実に言えることは、「就職氷河期世代にはなんの罪もない」ということ。
それなのに、世間では「就職氷河期でも就職できた人はいたんだし、時代のせいにするのは甘えでしょ」と言われたりもします。
誰でも就職できる時代に生まれたやつがわかったように言うなよ…って感じですよね。
就職氷河期世代は何歳を指す?
就職氷河期世代は1970年から1983年生まれを指します。
2019年時点では35才から49才がそれにあたります。
生まれ年 | 2019年時点の年齢 |
1970年 | 48才~49才 |
1971年 | 47才~48才 |
1972年 | 49才~47才 |
1973年 | 45才~46才 |
1974年 | 44才~45才 |
1975年 | 43才~44才 |
1976年 | 42才~43才 |
1977年 | 41才~42才 |
1978年 | 40才~41才 |
1979年 | 39才~40才 |
1980年 | 38才~39才 |
1981年 | 37才~38才 |
1982年 | 36才~37才 |
1983年 | 35才~36才 |
それぞれの年代はさらに細かく「初期」「中期」「末期」に分けられます。
【1970年代前半生まれ】就職氷河期世代初期
バブルが弾けてすぐの年代です。
2019年の年齢でいうと、45~49才くらいですね。
この世代の特徴は、
- 大学卒業組は就職難となった
- 高校卒業組はギリギリ好景気の中で就職できた
- 女性は大手金融機関に高卒で卒業できた最後の世代
大学に進んだ高学歴な人よりも先に就職した高卒組のほうがいい企業に就職できた、まさにカオスの始まりといった世代です。
この世代は「団塊ジュニア世代」とも呼ばれています。
【1970年代後半生まれ】就職氷河期世代中期
就職氷河期がいよいよ本格化、長期化してきた世代です。
2019年の年齢で言うと、39才~44才くらいですね。
この世代の特徴は、
- 低学年のころはバブル期だったが高校らへんでバブルが崩壊
- 大卒者も高卒者も就職難
- 就職難への覚悟はある程度できてる世代
日本に悲壮感が漂ってる時期に就活となった世代です。
この世代は就職氷河期末期と合わせて「ポスト団塊ジュニア」「準団塊ジュニア」「2次団塊ジュニア」と呼ばれています。
【1980年代前半生まれ】就職氷河期末期
1980年から1983年までに生まれた方は、就職氷河期末期です。
ぼくもここに当てはまる世代です。
2019年の年齢で言うと、35才~39才くらいになります。
この世代の特徴は、
- バイトを始めたころにはすでにバブルは崩壊していた
- 景気が良い時代をほとんど知らない(酔っ払った上司が話すのを聞いたことがあるだけ)
- 高卒者は非常に就職難だった
- 大卒・大学院卒は、就職状況の好転をうまく受けて就職できた人も少数ながらいる
就職難は誰もが覚悟した世代です。
【2001年から2006年】派遣法の改正をした小泉内閣と竹中平蔵氏
就職難の打開策として実施された派遣法の改正。
これによって非正規で働く人が莫大に増え、現在大きな問題となっています。
結局のところ派遣で儲かるのは派遣会社でしかなく、給与もスキルも上がらない非正規社員を多く生み出す結果となりました。
就職氷河期世代がワーキングプアとなった原因はなにか
ワーキングプアとは、一般的に「働く貧困層」と解釈されます。
働いても働いても給与がよくならず、将来に希望が見えないワーキングプア。
就職氷河期世代は、正社員であってもワーキングプアになりやすい特徴があります。
その原因を探ってみましょう。
【正社員でもワープア】就職氷河期世代は研修期間が少ない
就職難の時代になんとか正社員になった方でもワープアになる理由、それは「研修期間が少ないこと」です。
バブルが崩壊して企業の体力がないなか、ギリギリの予算で採用された正社員。
そんな社員を育てるための余力なんてありません。
一般的に社会にでてからの20代は、いろいろな基礎を習得してスキルを身につける時期です。
そんな時期に雑用やスキルが身につかないキツイだけの労働を押し付けられた方は、その後の余裕ある時期に採用された世代に抜かされていきます。
年功序列が崩壊したタイミングが非常に悪いですよね…。
【派遣は当たり前のようにワープア】就職氷河期世代の多くが非正規社員
就職氷河期世代は約1700万人いると言われており、そのうち400万人が非正規社員(派遣)や無職です。
約4人に1人が非正規か無職の世代ってほかにはありません。
現在は求人倍率2倍(IT業界はなんと6倍)なので、ほとんどの人が就職できます。
政府も「このままだとこいつら(就職氷河期世代)が高齢になったときの負担がヤバいことになる」とようやく重い腰をあげたようですが、果たして効果があるでしょうか。
人生再設計第一世代という政府のプランは絵に描いた餅?
政府は、就職氷河期世代を「人生再設計第一世代」という人をバカにしたような名称にするそうです。
そして支援プランとして「短期間で資格をとってもらって就職させる」というまさに絵に描いた餅な内容。
短期間で取れる資格ならほかの世代も簡単に取れるし、まったくアドバンテージになりません。
これもまた結局、人材派遣会社が就職氷河期世代コースを作るだけです。
税金は派遣企業に流れるだけで、就職氷河期世代が救われるわけではありません。
ちなみに「アベが悪い!」と言ってる人も多いですが、民主が政権をとっても同じことです。
就職氷河期世代をどん底に叩き落したのは民主政権だったことも忘れてはいけません。
日本の政治は高齢者をどれだけカモにして票を集めるかが重要なため、就職氷河期世代のことを本気で考えるメリットがないですよね。
就職氷河期世代が絶望して暴れはじめたら世論も「あーあの世代がついにキレたか…しょうがねぇからなんとかするか」と対策を練るかも…。
まとめ:就職氷河期世代は結局、自分でなんとかするしかない。投資と副業をしましょう
就職氷河期世代はほかのどの世代も「見て見ぬふりをしたい世代」です。
悲しい世代ですよね…。
政府もあてにならない、企業もあてにならないとなれば自分でなんとかしていくしかありません。
ぼくは本業以外にも副業をやって年収1,000万円を超えるまでになりました。
やりようによってはなんとかなることもあります。
11ヶ月の株式投資では100円以上の利益をあげました。
いまだに「投資はギャンブルだからダメ!貯金しろ!」って言う人がいます。
貯金するだけで老後が安泰ですか?
先日政府が、「年金だけだとダメだから貯金2000万円してね」と発表しました。
2000万円貯めるのは可能かもしれませんが、これって年金をそれなりに払って退職金をもらえる人の話なんですよね。
一般的な人は、65才までに貯金を4000万円くらい貯めないと生活できないです。(余裕が欲しいなら5000万円は必要)
貯金だけでそこまで貯めれるでしょうか?
エリートな人ですらなかなか難しいと思います。
ぼくは「貯金するリスクよりも投資をするリスク」を選びました。
株式は世界的にあんまりよくない状況なので、しばらくはこれからが期待できる仮想通貨投資をメインに行こうと思っています。
危機感、不安感を覚えてる方はぜひこちらの記事を読んでみてください。
就職氷河期世代はしぶとく生きるだけのメンタルがあるはず。
がんばって生き抜いていきましょう!
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ぼくが始めて資産運用をしてからの月別実績も正直に公開しています。
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