2019年もそろそろ大学生が内々定を勝ち取る時期になってきました。
今年の内定率(求人倍率)は2.19倍。
バブル期の1991年が2.86倍なのでそれよりは低いですが、就職氷河期とは雲泥の差となっています。
ちなみに就職氷河期真っ只中の1999年は1.25倍。
2000年は1を切って099倍。
2001年でも1.09倍です。
それでいて今の学生が「いやー就活マジでしんどいわー」とか「リクルートスーツをみんなで着るなんておかしい!」とかどうでもいいことを言ってるのを見ると、いやいやヌルゲーやんけ…よかったじゃん…と思いますよね。
就職氷河期時代の内定率がどれだけ悪かったのか、あらためて考えてみました。
結論としては
「もしあなたが希望の企業に入れてなかったとしても、それは時代のせいもある」
ということは間違いありません。
しかし、真面目な人ほど「自分の能力がたりなかったんだ…」と自分に自信をなくし、仕事にもそれが影響してしまう負のループに陥りがちです。
今回はそんな負のループを断ち切るためにも、今との比較をしていきたいと思います。
簡単な目次
【自分を責めるな】就職氷河期の内定率はこんなに悪かった
2019年は楽勝すぎる就活。業種によっては求人倍率が6.3倍も
人手が足りないと言われているIT・通信の業種では、なんと求人倍率が6.3倍というとてつもない数字が出ています。
うーん、これは誰でも正社員になれちゃうどころか希望の企業にはいれた人も多いのでは…。
狭き門であるメディア業界ですらも1.57倍です。
商社はさすがに低く、0.9倍なのでここらへんは就職氷河期世代の全体の求人倍率と似てますね。
現在の総合商社に入る難関さを、就職氷河期世代は全員で味わったようなものでしょうか。
就職氷河期は、高卒も大卒も院生も誰もが内定をもらえなかった
就職氷河期のころは、
「就活で50社回っても全滅だった」
「大企業はムリなので、中小に回ったけどいい返事がもらえなかった」
「お祈りメールすらもらえず、扱いが酷かった」
こんな経験をしてきた方も少なくないと思います。
ちょっと前の世代だったら、
- 高卒は工場などの正社員になれてた(工場勤務は意外とボーナスが良かったりする)
- 大卒は当たり前にそこそこの規模の企業に就職できた
- 院卒はさらに良い給与体系に組み込まれた
就職はできて当然、という感じでした。
今も求人倍率2.19倍なので、「就職できて当たり前」な時代です。
苦しかった世代がなにを言っても、今の時代では「他人ごと」
日本に住んでるぼくらが、内戦が多い国で育った人たちの苦労がわからないように、内定率がすごく低かったあの時代の苦労は、ほかの世代にはわかりません。
ぼくらより上の世代は自分が逃げ切ることに必死ですし、下の世代は余裕で就職できています。
就職氷河期世代がいくら不満をいったところで「いやそれでも大企業の正社員になれた人もいるんだし、ただの甘えじゃない?」と言われたりするんですよね。
ひどい話です。
内定率が悪かった結果、非正規社員が4人に1人という地獄が生まれた
就職氷河期の代償は非常に大きなものとなりました。
就職氷河期世代1700万人のうち、400万人は非正規社員か無職と言われてます。
政府もようやく「あれ、あの使い捨てにした世代、このまま年取ったら税金食いつぶすからヤバくない?」と今まで見てみぬふりをしてきたことをやめるようです。
しかし時すでに遅し。
政府の支援サポートがいかに机上の空論かは、別記事で書きました。
>>【派遣搾取】就職氷河期世代は政府の支援を期待するべきじゃない理由とは
いままでさんざん政府に騙されて派遣業界を肥え太らせて、その犠牲になった氷河期世代がまた騙されるのかという悲しい気持ちにもなります…。
政府も企業も頼りになりません。
そうなると、頼るべきは1つ。
自分自身です。
間違ってもマルチの「うちに来ればみんなで楽しく稼げるよ」みたいな文言に騙されちゃいけません。
頼れるのは結局自分自身になってきます。
(公務員は別ですが)
まとめ:頼れるのは自分だけ。副業と投資は必ずやろう
ぼくも就職氷河期世代で、就活に失敗して派遣業界で5年も時間をムダにしてきました。
それでも起業してそれなりに稼げてるのは、「副業」と「投資」をしっかりやったからです。
非正規の仕事なんて、大半は「時間をお金に変えるだけ」です。
アルバイトとなんら変わりありません。
それならしっかり定時でさっさと帰って、副業をやってそっちで稼いだほうが絶対にいいと思います。
ぼくがまだ会社でサラリーマンをしてたときの副業は、月に100万円を超える利益を出していました。
どうせ必死に仕事するなら、リターンが期待できるものをやるべきです。
わりといろんな副業を試してきたので、それなりに「割のいい副業」は知っているつもりです。
別記事でまとめたので、こちらもごらんください。
自分はなんの取り柄もないから…と自分に自信がない方向けの副業
就職氷河期世代に多いタイプが「学生から社会人になる最初のステップで転ばされて、そのまま自信をなくしてしまった」という方です。
その気持ちは理解できます。
ぼくがなにを言って慰めたところで、まったく心には響かないでしょう。
最初の就活から20年ちかくも苦労してきた分、自分に自信がなくなっても仕方ありません。
逆に、誰でもできる副業という形でまとめた記事があるのでよかったらこっちを読んでみてください。
ぼくみたいなバカでもできた副業の中で、おすすめを書いています。
ちょっと自虐的な気分になりながらでも読んでもらえれば、人生が好転するきっかけが拾えるかもしれません。
年上の「貯金が大事」は過去の話。投資をしないとどうにもならない
ぼくらの親世代がよく言う「貯金が大事」というのは、貯金して利息がもらえてた時代の話です。
昔の定額貯金なんて、年利8%もありましたからね…預けてるだけでお金がどんどん増えていきます。
例えば、100万円を貯金して年利8%だったら、1年で108万円になります。
そしてその次の年は108万円の年利8%なので、116万6400円。
このように複利で増えていくとみるみる資産が増えていきます。
72の法則というのをご存知ですか?
これは、「資産が2倍になるための年利と年数がわかる式」のことです。
年利8%の場合は、
72÷8(年利)=9(年数)
となり、たった9年で100万円が200万円になることがわかります。
昔の常識は今の非常識。
現在の銀行預金の金利は、UFJ銀行だと0.001%です。
これを当てはめると、
72÷0.001=72000
つまり100万円を貯金して2倍にするには、7万2000年ほどかかることになります。
昔は9年で2倍。
今は7万2000年後にようやく2倍です。
貯金しててもお金は増えません。
このことからも、投資はかならず必要だと考えます。
「投資はリスクがあるからやらない」という人が多いですが、よく考えてみましょう。
投資をしないで、貯金だけで老後も暮らせると思いますか…?
貯金だけをしてる、というのも大きなリスクです。
つまり投資をしようがしまいが、リスクを抱えてることに変わりはありません。
そもそも就職氷河期世代っていうだけで多大なリスクを抱えていますよね。
投資をまったくしたことがない方向けの記事として、こんなのも書きました。
ぜひこちらを読んで、前向きに投資を勉強してみてください!
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