就職氷河期世代のそらすけです。
2019年時点での就職氷河期世代の年齢は35才~49才となっています。
生まれ年でいうと、1970年から1983年の間になります。
1970年前半を就職氷河期世代初期、1970年後半を就職氷河期世代中期、1980年前半を就職氷河期世代末期と呼びます。
ぼくは就職氷河期世代末期なのですが、人事の経験もあるので初期、中期の方々も見てきました。
この世代はホントに悲惨だというのが直に接するとよくわかります。
特に中期から末期にかけてが最悪ですね。
世の中を恨んでる人も多いんじゃないかな…。
ぼくの周りでも、
- 正社員になれてるのはごく一握り
- 正社員と言っても中小企業なので退職金などなし、ボーナスも少ない
- 上司はバブル世代がたくさん詰まってるので昇進する隙間がない
- とりあえず飲食を選んでブラックながらにも生活してる人も多い
- 結婚する余裕がない人が多い(地方はそこそこ結婚してる)
という感じになります。
現在の求人倍率は2倍以上、就職氷河期世代は1倍前後でした。
あのときの悲惨さは体験した人じゃないとわからないですよね…。
そんな就職氷河期世代が生き残るためにはどうしたらいいのか、この年齢でなにができるのかを考えてみました。
簡単な目次
【35~49才】就職氷河期のぼくが見た同年齢の悲惨さと恨み
就職氷河期世代の年齢はすでに35~49才になってしまった
先日、政府がようやく就職氷河期世代の支援プログラムを開始すると発表しました。
しかし正直なところ、時すでに遅しです。
支援プログラムの内容は「短期間で取得できる資格をとって正社員になろうね!」という現実味のないもの。
短期間で取れる資格を持ったくらいでそこそこの企業で正社員になれるならとっくにそうしてますよね。
本気で就職氷河期世代を助けたいなら、15年以上まえからなぜずっと放置してきたんだという話です。
自民だろうと民主だろうとどこの政党が政治をしても、就職氷河期世代は見て見ぬふりをされてきました。
就職氷河期世代が生まれた背景とは
【1970~1974年生まれ】就職氷河期世代の初期
初期の人は、バブルを見て育ってきた世代です。
高卒で就活をした人はまだバブルが崩壊する直前で大企業に就職できた人もいました。
大卒はバブル崩壊からの不景気の波を一番最初に受けた人たちになります。
「先輩達は楽勝で就職してたから自分も大丈夫だろ」というのが見事に裏切られましたね…。
【1975~1979年生まれ】就職氷河期世代の中期
グローバリズム(世界を1つの共同体としてとらえる考え方)が台頭してきた時代です。
経済で言うと、多国籍企業がさらなる力を持ち始めたときになります。
いままでの日本式「年功序列」「終身雇用」が揺らぎ始めた時代でもあります。
学生は「就職は厳しいもの」という共通認識がありました。
【1980~1983年生まれ】就職氷河期世代の末期
長く続いた就職氷河期、最後の世代です。
学生時代には、ほとんどバブルは跡形もなく消えていました。
バブル期は一般的に1986年(昭和61年)から1991年(平成3年)と言われています。
バブルの終焉は、バカ上がりしてた日本の不動産に対して当時の大蔵省が「総量規制」という行政指導を銀行に行ったことにより、お金の流れがストップ。
一気に不動産が暴落し、バブルは崩壊しました。
その後の失われた10年が就職氷河期となります。
就職氷河期世代が悲惨な理由の1つ「正社員でも待遇が悪かった」
就職氷河期世代は必死に就活して企業の正社員になったとしても、それで安心できるわけではありませんでした。
バブル崩壊によって企業にも余裕がなくなり、研修などスキルを伸ばす教育がされなかったのです。
社会人として20代にどれだけスキルを伸ばして経験値をつめるかというのは非常に大切ですよね。
そんな大切な時期に雑に扱われていた人も多いのです。
就職氷河期世代が悲惨な一番の理由「派遣業界の台頭」
バブル崩壊で企業に体力がなくなり、新卒を雇って育てる余裕がなくなったとき、政府と経団連の下した判断は「派遣(非正規社員)を増やす」でした。
派遣法を改正して、とりあえず就職できない人を派遣で回すというまさにその場しのぎでしかない政策の犠牲になったのです。
僕自身、卒業後すぐに派遣会社に就職しました。
5年間働きましたが、そこで得た社会人スキルはほぼゼロと言っていいと思います。(就活で通用するものという意味)
派遣社員は、何年働いても派遣社員。
バイト経験があるのと同じレベルでしか見てもらえません。
さらに派遣は中抜きがあるので、給与が上がることもありません。
20代というものすごく大事な時期を国の都合でムダにした人の数は数百万人はいそうです…。
就職できない→派遣というコンボで、20代を無にさせられたのに、世間では「自己責任」と言われる
就職氷河期はバブルが崩壊したせいで企業に体力がなくなり、必然的に就活が困難になりました。
バブルが崩壊したのは就職氷河期世代のせいではありません。
それなのに「就職氷河期世代でも就職できた人はいる。できないのは甘え」などと言われる世知辛さ。
「派遣社員なんてなるほうがバカだし自己責任でしょ」と言われても、選択肢がほとんどなかった時代ですからね…。
なにも知らない田舎の学生だった僕が、学校に言われるがままに派遣会社に紹介されてそのまま入ったのはたしかにバカでした。
義務教育では「派遣をやっても成長しないよ」とは教えてくれません。
就職氷河期世代が転職して正社員になれても、中小企業だと正社員のうまみはほぼない
就職氷河期世代が「正社員になれた!」と言っても大企業でなれることはほとんどありません。
中小企業での正社員採用が主になります。
中小企業では、
- 退職金制度は当たり前のようにない
- ボーナスは1ヶ月分でたらスゴい
というレベルのところがほとんどで、倒産してしまったら生活の保証はありません。
退職金もないので、老後までに貯金を貯めておかなくてはならないのです。
政府は「年金は少なくなるから貯金2000万円貯めてね」と発表しました。
しかしこの貯金2000万円というのは「大企業に勤めててそれなりに給与をもらって年金を納めてた人」が対象となっています。
派遣社員レベルの人は老後の貯金目安は最低5000万円ないと難しいです。(それでもかなりギリギリ)
給与が上がらない派遣社員がそんなに貯めれるわけないですよね。
政府は就職氷河期世代が生まれてから何十年もずっとこの問題を放置してきました。
就職氷河期世代は副業をしないと生きていけない
これは正直、ほかの世代にも言えることなのですが貯金だけでは生きていけなくなりそうです。
就職氷河期世代はほかの世代よりも給与水準が低いため、より一層なんとかしてお金を作るしかありません。
副業して当たり前ですし、投資をして当たり前です。
ぼくも副業をしてようやくほかの世代よりも給与が上になりました。
いろんな副業を試してきたので、ぜひこちらの記事を参考にしてください。
就職氷河期世代で知っておくべき大切なことは、
- 「正社員になれば安泰」は幻想
- 貯金してるだけじゃ老後はお金が足りない
- 政府の支援を信用しない(今までずっと裏切られてきたのを忘れずに)
という3点です。
就職氷河期世代こそ投資をすぐにしたほうがいい
日本では「投資なんてギャンブルだ」と思ってる人が多くいますが、投資先によってはそんなことはありません。
投資は投資です。
ただしFXはやめておきましょう。
為替相場(ドルとか円とか)は基本的にゼロサムゲームなので、食うか食われるかです。
90%以上の人が損をするような相場はやめておくのが懸命だと思います。
一般的に一番良いのが株式投資ですが、2019年はあまり投資するタイミングとしては適切じゃない気がするんですよね…。
これから暴落が起きても不思議じゃない流れなので、おすすめしません。
ぼくが今現在おすすめをするのは、仮想通貨投資です。
1000円からできますし、ボラティリティ(価格の変動)も大きいので、数倍になることもしばしば。
もちろんリスクもあるので、投資の勉強にもなります。
僕自身もやってるので、ぜひこちらの記事を読んでみてください。
投資はまず少額で初めてみるのが大事です。
リスクを自分が許容できる範囲におさめる感覚を身に着けましょう。
まとめ:就職氷河期世代の年齢はすでに高すぎる。自分で道を切り開こう
30代も後半、40代の方もいる就職氷河期世代。
政府の支援プログラムは遅すぎるとしか言えません。
そもそもその支援プログラムにかかる税金はまた派遣業界に流れるみたいなので、そっちが本当の目的なんじゃないかと思います。
政府も企業も信用できないのであれば、自分自身でなんとかしぶとく生きていくしかありません。
副業と投資、この2つは前向きに考えて行動してみましょう。
ほかの世代からは「厄介扱い」され、政府からは「なかったことにしたい世代」と思われていますが、それにめげることはありません。
就職氷河期世代はいろんなストレスを耐え抜いてきた世代でもあります。
これからは見返りをくれない企業のために時間を使うのではなく、自分自身のために時間を使っていきましょう。
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これからはじめられる方も、ぜひ参考にしてみてください~。
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マイナスになったときは、温かい目で見守っていただけるとさいわいです…。