この記事のあなたに役立つポイント:仕事の質をステップアップさせるヒントがあります。
「結果こそすべて!」
仕事をしていると、そんなふうに言われたことはないですか?
ぼくもちょっと前までは、結果こそすべて!だからガンガン稼ぐのが正義!みたいに思ってました。
でもよくよく考えてみると、それはかなり危険な考え方なんですよね…。
危険というのは、自分自身が疲弊してしまう危険です。
いろいろと調べてみた結論としては、「結果も過程もそれぞれ大事で、なにが大事なのかを把握することも大事」です。
今回は、結果重視と過程重視、それぞれのメリットとデメリットについて語っていきたいと思います!
簡単な目次
幸せな働き方の実践法則No.14:結果と過程、どっちが大事か?
結果が全て!な考え方のメリット
超世界的に有名なテニスプレイヤーのマルチナ・ナブラチロワはこんな名言を言っています。
「大切なのは勝敗じゃない、って言いたがるのは、たいてい敗者なのよ」
勝利という結果をだしてない人は、「大切なのは過程だし、勝ち負けじゃないよね~」と自分に言い訳しているって意味ですね。
たしかに、スポーツの世界では勝つことが最重要です。
仕事においても、競合の会社と争ったり、同期のライバルと争ったりと、戦いの連続です。
営業職でよく「結果を出すことが全てだから数字をだせ!」って言われているのは、まさにこの精神に基づいています。
メリットとしては、
- 結果を出そうとがんばることで実際に結果が出やすい。
- 目標が明確なので、がんばりやすい。
- 結果を出すと、自分の自信にもなり達成感も感じる。
- 結果を出すと、収入が増えていく。
こんな感じになります。
そもそもどんな仕事でも、結果を出そうとがんばらないと仕事になりません。
ただただ目の前の仕事を片付けるだけでは、やる気のない公務員と変わりありません。
…別に公務員全体をdisっているわけじゃないですよw
むしろ、公務員でがんばってる人のほうが「そんな人いるわ…」ってわかってくれるかも…。
結果が全て!な考え方のデメリット
結果が全てでいいじゃん!と思うかもしれませんが、実は大きな落とし穴がそこにはあります。
結果が全てということは、過程をおざなりにする危険性があるということ。
例えば営業で「結果がすべて!」と言われた場合、
- 結果を出すために、騙すようなことを顧客に言う。
- 結果を出すために、不正にも手を出す。
- 結果を出すために、休みの日も仕事をしなければいけないプレッシャーがある。
- 結果を出せなかったときに、自己否定で心が壊れそうになる。
結果がすべて主義では、このように不正が日常的に行われてしまったり、社員を消耗させる職場になりがちです。
順調に仕事がいってるときだったらいいのですが、人間、誰しも不調のときはあるもの。
いったん不調になったときに、「結果をださないやつはクズ!」と言われて立ち直れなくなる可能性だってあります。(パワハラですけど、遠まわしに言われることもあります)
保険業でも、契約数を取るために親戚、友人に片っ端から電話をしまくって勧誘し、その結果嫌われる…なんて話は有名ですよね。
結果が全てと考えると、そのために失うものも大きいのです。
過程が全て!な考え方のメリット
物理学者の湯川秀樹氏はこういっています。
「科学の歴史は裏から見れば失敗と停滞の歴史でもある。しかし早い段階での失敗がなかったら、成功も飛躍もなかったであろう」
結果がでなくて失敗したとしても、それを乗り越えて成功がある、ってことですね。
まさに、過程が重要という意味です。
過程を重要視するメリットは、
- ちゃんとした過程を踏めば、結果はそのうちついてくる。(という推測)
- 仕事というのは、ほとんどが過程で結果は一瞬。だからこそ過程を重要視することがクオリティの高い仕事につながる。
- 過程を理解できてないまま良い結果がでても、それを繰り返すことはできない。過程をしっかりとわかっていれば、成功を自分のものにできる。
安定した良い結果を出すためには、ちゃんと過程を考えることが大事です。
過程を自分でしっかりと把握することで、安全で再現性の高い良い結果を生むことができます。
自分自身の良い経験となる成功体験ができやすくなるのです。
不正をすることもなく、ムリに自分を追い込むこともありません。
過程が全て!な考え方のデメリット
過程が重要!と言ってる時、それは「結果を出せていないときの言い訳」になってしまっていることがあります。
結果を求めない仕事はよくありません。
無責任で、だらだらとした仕事になってしまいます。
仕事は慈善事業ではなく、競争を勝ち抜かなければいけないものです。
「同じ会社の誰かががんばってくれるだろうから、自分は適当でいいや」なんて考えて結果をないがしろにしていては、いつかはリストラされてしまう運命になります。
過程も重要ですが、結果を求めない過程は意味がありません。
まとめ:結果も過程もどっちも大事
結局のところ、「過程を大事にしつつ、結果を求める」ことが重要です。
売上を伸ばそうと焦っている会社ほど、「結果が全て!数字をだせ!」となりますが、それに従ってはいけません。
過程をないがしろにした結果は、あとでそのしわ寄せがきてしまいます。
それが、会社の不祥事なのか、あなたの身体が壊れてしまうかなのかはわかりません。
ですが、結果のみを追い求めることでムリが生じるのはたしかなのです。
もし今いる会社が「結果が全て主義」の会社だったら、転職をしたほうがいいかもしれません。
自分の人生をそこで終わらせていいものなのか、今一度自分に問うてみましょう。
仕事の過程を大事にしつつ、そして楽しみながら結果を出していきましょう!