この記事のあなたに役立つポイント:出来事の捉(とら)え方をコントロールして幸せになるやり方。
ABC理論とは、1955年にアメリカの臨床心理学者アルバート・エリスによって提唱された理論です。
どうでもいいことですけど、アルバート・エリスは93才まで生きていました。
めっちゃ長生き!
もしかすると、ABC理論をマスターすれば仕事がうまくいくだけでなく、長生きもできちゃうのかも…。
今回紹介するABC理論というのは、なにか出来事が起きたときに、そのことをどう捉えるかであなたの人生が大きく変わってくるよ!というお話になります。
この理論を知っていれば、イヤな出来事が起きたときもそれを乗り越えて、あなたの人生はシアワセに近づくはず。
無料で読めるので、ぜひ覚えていってください!
簡単な目次
幸せな働き方の実践法則No.2「ABC理論」
ABC理論の簡単な考え方を「うなぎ」で解説
サラリーマンのAさんとBさんがいます。
同じ会社に勤めている同期で、仲がよい2人。
今日もお昼を一緒にとることにしました。
給料日も過ぎたので、ちょっと奮発してうなぎ屋さんに行くことに。
うなぎ屋さんについて、ここでちょっとした出来事が起こります。
ABC理論のA「出来事」
ふたりとも同じうな重を注文しました。
ところが、なかなか料理が来ません。
うなぎ屋さんって大抵注文してから焼くので、2.30分くらいは待つんですよね…。
ABC理論のB「とらえ方」
なかなか来ないうな重にたいして、2人はそれぞれこう思いました。
Aさん「なかなか来ないな~。そういえば、待たせるうなぎ屋ほどウマいって話を聞いたことがあるな。これは楽しみ!」
Bさん「料理の提供おそすぎマックス。マジでダメじゃねこの店…。お昼どきなんだから作り置きとかしとけよ」
同じ出来事があったのに、AさんとBさんはとらえ方がまったく違います。
Aさんは、わくわくしてむしろ楽しそう。
Bさんは、イライラが頂点に達しそうです。
ABC理論のC「感情」
しばらくしてからうな重がきて、2人はまるっと全部をぺろっと食べました。
さて、うな重を食べ終わった2人の感情はどうなったでしょうか。
Aさん「うまいうなぎだったな~!さーしっかり食べたし、午後もがんばるか!」
Bさん「貴重な昼休みが待ち時間で潰れたじゃねーか…。あ~仕事やるきにならねぇ~」
同じ経験をしたのに、結果として残る感情は真逆ですね。
この後予想されることは、Aさんは仕事も順調に進み、Bさんは仕事へのやる気を失って進まなさそうです。
このように、出来事をどう捉えるかで、仕事のモチベーションや、自分の人生が楽しいかどうかが変わってきます。
ABC理論「出来事のとらえ方次第で、自分の人生のハッピー度を変えることができる」
出来事は、自分でなかなかコントロールすることはできません。
朝起きて通勤してたら、バナナで転ぶかもしれませんし、曲がり角で食パンをくわえた女子高生とぶつかるかもしれないのです。
しかし、その出来事をどう捉えるかはあなた次第。
あなたの意思で決めることができます。
バナナで転んだときは、笑いながらネタツイートをしたらバズって異性からちやほやされるかもしれないですし、食パンくわえた女子高生とぶつかって仲良くなるかもしれません。
逆に、バナナで転んでイライラして職場で怒鳴り散らすこともできますし、食パンくわえた女子高生を訴訟することだってできます。
あなたに起こる出来事をどうするかはすべてあなた次第、なわけです。
そしてその結果として、あなたには「感情」が残ります。
バナナでコケたツイートでバズったら、楽しい気持ちになります。
食パン女子高生と仲良くなったら、それもまた楽しいかも。
このように、自分で人生を楽しい方向に持っていくと、小さいことの積み重ねだったとしてもそれがシアワセにつながっていきます。
ロシアの作家、アルツィバーシェフはこう言っています。
「それ自体の不幸なんてない。自ら不幸を思うから不幸になるのだ」
これはつまり、「うな重の提供が遅い!なので私は不幸だ!」と思うから不幸なんだ、ということですね。
逆に、「うな重の提供が遅い!お腹がその間にいい感じに空いてきた!めっちゃ美味く食べれそう!」とポジティブに感じることで、ささやかなシアワセを手にいれることもできるのです。
とらえ方は伝染することがある
先程のうな重を食べたAさんとBさん。
もしAさんがポジティブな考え方をしていたとしても、Bさんが「マジでこの店、料理出すのおっせぇな!オラもうガマンできねぇぞ!」って言ったらどうでしょうか。
それにつられてAさんも「たしかに待つのイヤになってきたな…なんかイライラしてきた」と思うかもしれません。
このように、とらえ方は伝染することがあるのです。
これを回避するもっとも簡単な方法は、
ネガティブな思考の人と一緒に行動しない。
これに限ります。
もしあなたの同僚や上司が常日頃からネガティブな発言をしてるとしたら注意してください。
あなたも知らずしらずのうちに、ネガティブな螺旋に飲み込まれてしまってるかも…。