あなたは劣等感を持っていますか?
ぼくはものすごく持っていますw
例え年収が1000万円を超えたとしても、世の中には10代で数千万円稼ぐ人がざらにいて、そういう人を知れば知るほど「自分てなんて小さいんだ…」と劣等感が襲いかかってきます。
まず最初に知ってもらいたいのは、「劣等感は誰もが持っている」ということです。
しかも、「劣等感があるからこそ人は成長する」ので、必要以上に落ち込まないようにしましょう。
僕自身、平社員だったときも劣等感はありましたし、部長になってからも劣等感はありました。
劣等感に感情が支配されると、「もうやだ…ここから飛び降りてぇ…」ってなるときもありますよね。
そんなときに「どういう風に考えたら良い方向に人生が行くのか」を、オーストリアの精神医学者アルフレッド・アドラーから学んでいきましょう。
これを読めば、劣等感で溺れ死しそうなときでもスッキリすること間違いナシです!
簡単な目次
仕事で劣等感を持った時の克服方法
自分自身も劣等感の塊だった精神医学者アルフレッド・アドラー
アドラーは1870年にオーストリアで生まれました。
彼は150センチという低い身長、運動おんち、そして声帯のけいれんに悩んでいたのですが、見事にそれを克服して、後世に残る偉業を成し遂げました。
100年以上経っても、彼の書いた書籍は売れています。
自分の寿命よりも長くいろんな人に読まれる本を書くって、スゴいことですよね…。
そんなアドラーが言うには、「原因ではなく目的が大事」というのが劣等感を克服するのに重要なのだそうです。
ちなみに劣等感とは「自分は他人よりも劣っている…」という気持ちのこと。
劣等感に感情を支配されると…
- 自分に自信が持てなくなる。
- 自分らしさを出すことに抵抗を感じて臆病になる。
- 劣等感を隠したいせいで、過去の自慢話が多くなる。
- 他人に嫉妬しやすくなる。
- 生きていてつまらなくなり、息苦しさを感じる。
こんな症状が現れてきます。
思い当たることがいくつかありませんか…?
ちなみにぼくは全部思い当たりましたw
こういった状態にならないためにも、アドラーが言う「原因ではなく目的が大事」というのを理解していきましょう!
原因ではなく目的が大事、とは?
例えば、「仕事で失敗してしまった…あぁ~会社に行きたくねぇ~」と思ったとします。
「仕事で失敗した」が原因で、「会社に行きたくねぇ~」が目的です。
しかし、世の中には仕事で失敗したときに「会社に行きたくない」と思う人と「今回は失敗したけど、次はがんばろう」と思う人がいます。
仕事で失敗したことは、もうどうしようもありません。
やっちゃったものは仕方ないですよね。
なのでそれを考えるよりも、ポジティブな目的(次はがんばろう)を自分の中でしっかりと考え、意識することが大事なのです。
ほかの例も出してみましょう。
高校生のときに、大学に行きたくて親に相談したとします。
しかし「ウチは大学に行かせれるほどお金がないよ…」って言われたらどう思いますか?
- ろくに学費も出してくれないのかよ…。マジでクソじゃん。なんやねん!一生恨んだるわ!
- ウチはお金に余裕がなかったのか…。親も苦労してんだな…よし、ここは自分が働いて親を楽にさせてあげよう!
1のほうは、ネガティブな目的になっています。「一生恨む」って…!
それに引き換え2のほうは、がんばって稼ごう!とポジティブにとらえています。
この場合、どちらの人生のほうが有意義に過ごせるでしょうか?
1のように、親をずっと恨み続けてたところで、なにかいいことがあるわけではありません。
誰かを恨むこともエネルギーを使いますので、自然と負のエネルギーがどんどん溜まっていってしまいます。
ネガティブな思考は、さらなるネガティブな思考を呼んでしまいます。
ネガティブループです。
よくないですよこれは…。
それよりも「親を楽にするためにしっかり働こう」のほうが、働くモチベーションもあがり、健全な生活を送ることができます。
「家が貧乏」という劣等感を持ったとき、それをどうポジティブに捉えるか、がとても重要なのです。
劣等感に押しつぶされてしまうとき
劣等感を持ったときに、ネガティブな目標を持つとさらなる劣等感にさらされることになります。
勘違いされがちですが、劣等感=弱さ、ではありません。
劣等感から逃げるための目標を持つことが弱さなのです。
逃げるための目標とは、
- 自分が傷つきたくない。
- 失敗したくない。
- 責任を持ちたくない。
- 面倒なことをしたくない。
とネガティブな意識を持ってしまうような目標のことです。
劣等感から逃げてばかりいては成長しませんし、つねにその劣等感に苦しむことになってしまいます。
では、どうやったら劣等感から逃げないですむのでしょうか?
その答えは、「どうして」じゃなくて「どうやって」に変えてみることです。
「どうして」じゃなくて「どうやって」に変えてみる
なにか劣等感を感じたとき、「どうして」から「どうやって」と考えてみるようにするのです。
例えば、仕事を失敗してしまったとき。
「どうして仕事を失敗したんだろう…」ではなく、
「どうやったら仕事を失敗しないようにできるかな…」と考えるのです。
例えば、イケメンを見て自信をなくしたとき。
「どうして自分はイケメンじゃないんだ…」ではなく、
「どうやったらイケメンよりモテるだろうか」と考えるのです。
事実、イケメンじゃないのにモテまくってる人は星の数ほどいます。
イケメンよりもトーク術を磨いてモテる人。
イケメンよりも金持ちになってモテる人。
イケメンよりも恋愛心理を活用してモテ人、などなど…。
とにかく、「どうして」と考えると負の思考ループに陥りがちです。
「どうやって」と未来に向けて考えることで、劣等感が逆にあなたの力の源となるのです。
これはイイコト言った…!(アドラーの受け売りだけど…)
自分自身に言い訳をするときは、その理由を深掘りしてみる
さて、誰しもが自分で気が付かないうちに、自分に言い訳をしてしまっているときってありますよね。
例えば、「職場の雰囲気が悪いから会社に行きたくねぇ…」と思ったとき。
果たして、職場の雰囲気が悪いことがそんなにイヤなのでしょうか?
本当は「ただたんに”会社に行きたくない”のが本当の理由で、職場の雰囲気が悪いのは言い訳に使えるから」なのかもしれません。
そうやって自分への言い訳をしたときに、本当の原因を探ってみるとその解決策も浮かぶようになります。
会社に行きたくないという原因が見つかったときは、
- 仕事が終わったら自分にご褒美をあげてみる。
- やるべき仕事をリスト化して、比較的楽しめそうなものからやってみる。
- 仕事をやりとげたら、その仕事が誰かに感謝されるところを想像してみる。
というように、なにか理由をつけてポジティブな目標を考えてみるようにしましょう。
単純なことですが、これは意外と効果があります。
紙に書いてみると、さらに頭の中も整理できて効果倍増です!
まとめ:人は、劣等感があるからがんばれる
- ほかの人より仕事ができないから、もっとできるように頑張ろう。
- イケメンがモテてるのムカつくから、もっとモテるようになろう。
- なんとかして、あの高学歴ボンボンよりもお金を稼いでやる…!
劣等感は人それぞれです。
しかしその劣等感があるからこそ、がんばれもするのです。
逆にナルシストすぎて自分の劣等感に気がついていない人は成長しません。
劣等感に気がついているあなたは素晴らしいのです。
劣等感を克服したいがためにがんばれる…。
ちなみにこれを、優越性の追求といいます。
ぜひ、あなたに劣等感をもたせたヤツを見返してやりましょう。
最後に、アドラーの深くていい名言を書きます。
「人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ。人生はきわめてシンプルである」
劣等感にさいわいあれ!