【犠牲になった30代】終身雇用なしと経団連の会長が言った真意とは

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30代でのセミリタイアを目標に頑張る30代(就職氷河期末期の世代)。 派遣社員から転職を5回して、年収1000万円を超えた(副業含め)のちに起業。 バカを行動力で補うタイプ。 最近は投資をようやく覚えて、そっちにハマりぎみ。 お金に悩まない生活を目指して勉強してます! 運用実績はこちらで公表しています。【累計利益1,367,444円】 追記:この前、週間SPA!に投資家として取材されました~!



経団連の中西会長は、「企業が今後、終身雇用を続けていくのは難しい」と雇用システムを変えていく方向性を示しました。

どのみち大手でもリストラが増えてきたので、誤魔化しきれなくなったという感じもします。

これもまぁひどい話ですよ…。

とくに就職氷河期世代を経験した人たちに直面する問題です。

就職氷河期世代は、新卒で就職しようとしたら「採用減らしたからいらない。派遣ならとってやってもいい」という感じで大量に派遣社員が増えた世代でもあります。

派遣社員だとロクなスキルも覚えられず、給与もあがらず、結局は使い捨ての消耗品扱いにほかなりません。

派遣社員にとっては、もともと終身雇用なんていうものは幻想でした。

しかし就職氷河期でも一部の優秀な人達は大手に就職し、これで人生安泰!と思っていたはず。

今回の「終身雇用はもうムリ」という経団連の発言で、そんなエリートな就職氷河期世代たちも将来が危ぶまれることになったのです。

これらが生み出したものは、「団塊世代以前の逃げ切りは、日本の将来を犠牲にしてなりたった」ということ。

社会的に重要なポジションにつくはずだった世代を派遣というその場しのぎ対策で切り捨てた日本は、これからどうなるのか…。

現在、日本がほかの先進国から取り残されているのはこういった事情が大きいと思っています。

そして逃げ切り世代が高齢者となった今、そのツケを払うのはなぜか就職氷河期世代なのです。

かなしい…!

【犠牲になった30代】終身雇用なしと経団連の会長が言った真意とは

不景気を乗り切るために世代をまるごと見捨てたツケは、見捨てられた世代が支払う

就職氷河期時代、不景気を乗り切るためにとられた政策は「派遣社員を増やして企業を守る」ことでした。

企業としては「使い捨てのコマ」をバイト感覚で雇えるためよかったわけですが、人材育成もなにもあったものじゃありません。

その結果としてなにが起きたかと言うと、

  • 貯金がゼロな人の増加
  • 生活が安定しないので結婚もなくなり少子化
  • 給与が上がらないために消費の低迷

そりゃそうなるよね、という感じです。

就職氷河期当時の小泉首相や派遣の大ボス竹中氏は、ものすごくお金持ちになってほくそ笑んでるんだろうな…w

就職氷河期より前の世代は、

  • 年金は貰い得・・・そのツケは就職氷河期以降すべての世代が払う
  • 経済成長による給与の安定した増加・・・そのツケは就職氷河期世代が派遣になることで支払った
  • 退職金ももらえる・・・今後はもらえる企業は少なくなり、そもそもない企業が増える
  • 社会福祉の充実・・・税金が潤沢だったので手厚い介護。今後は少子高齢化で崩壊の可能性
  • 終身雇用で安定した生活・・・就職氷河期世代以降はなくなる

こういった特典がありますが、そのツケは我々の世代が払うことになります。

世間では「アベガー」と連呼する人たちが増えていますが、正直だれが政治家になったところで変わりません。

高齢者が圧倒的な票数を持つ中で、若者に勝ち目はないのです。

どんどんほかの国に抜かされていく日本

現在の30代、40代前半を犠牲にしてきた日本は、時給の増加率で他の国々に抜かれてしまっています。

1997年と2017年の時給比較はこんな感じです。

国名 97年から17年の比較
イギリス 87%の増加
米国 76%の増加
スウェーデン 73%の増加
スペイン 72%の増加
フランス 66%の増加
ドイツ 55%の増加
日本 9%の減少

先進国の中で、日本が貧乏になっているのがわかりますね。

なぜ日本に韓国客が来るのかというと、「日本の物価は安いから」です。

日本が凄いから、とか政府が観光に力をいれてるから、なんていうだけ理由じゃありません。

ただ単に安くて行きやすいからです。

中国よりも人件費が安くなる場合がでてきた日本

一昔前は「中国の工場は人件費が安い」というのが常識でした。

今は逆に、中国から日本の工場に発注が来るようになってきました。

もちろん、中国の工場のほうが人件費が日本よりも安いところはまだまだあると思います。

しかし品質と人件費のバランスを考えた時、日本の工場で生産しても採算がとれるよう時代になったのです。

アジア各国の中でも、人件費が相対的にどんどん安くなる日本…。

人件費が安い日本に来る移民はどんな人たちが増えるのか

有能な人は中国や米国で仕事を探します。

そのほうが報酬額が高いし、高クオリティな仕事ができるので、わざわざ日本に来る必要がありません。

覚える言語も英語だけでいいので、日本語を覚えるより手間がないですしね。

そうなると賃金が安くて単純労働しか仕事がないような日本に来る移民は、さらにもっと稼げない地域から出稼ぎに来る人達に限定されていきます。

政府はそういった人たちが簡単に日本で働けるように法律をゆるくしました。

その結果、賃金は更に安くなり、不景気を促進し、仕事にあぶれた人たちが生きるために犯罪を犯す、となっても不思議はありません。

スラム街があちこちにできるのは時間の問題だと思っています。

【副業と投資】高齢者の逃げ切りしか考えてない政府と経団連を当てにせずなんとか生き抜くために

現在の高齢者は逃げ切りますが、それ以外の世代は自分で身を護る術を身に着けていかなくてはなりません。

仕事ができなくても終身雇用と給与アップが約束されてる公務員は勝ち組でしたね…。

人気が高まるのもわかります。

それ以外の人は、副業と投資をやっていく以外に道はありません。

好き嫌いに関わらず、それらをしていかないと普通の生活すらままならなくなるかも知れないので、早め早めに経験を積んでおくことがおすすめです。

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