米国の超大富豪で投資家である、ジム・ロジャーズ。
2018年10月19日でめでたく76才となります。
「商品投資の天才」「金融回のインディージョーンズ」「冒険資本家」などのセンスがあるんだかないんだかわからないニックネームがついているおじいさま。
攻めの逆張り手法(多数と反対を行く戦略)で巨万の富を築いてきました。
さて、このジム・ロジャーズ「私が20才の日本人だったら、日本から逃げ出してるレベルでヒドい」と発言しています。
その真意はどうなのか、そして実際に日本はヤバイのか考えてみました。
簡単な目次
- 【当たらない?】ジム・ロジャーズが予想する日本の今後について
- 【過去予想】ジム・ロジャーズの株価予想はいままであたっていたのか?
- 有名投資家だろうと、発言を鵜呑みにすると痛い結果をみる
- ジム・ロジャーズ「米国も日本も深刻な事態になる」
- ジム・ロジャーズの予想:世界的な大きな問題(バブル経済の破綻)に発展する兆候はもうある
- ジム・ロジャーズの予想:リーマンショックのようにはまだならない。だが、債権バブルではある
- ジム・ロジャーズの予想:今は債権に投資するべきではない
- ジム・ロジャーズの予想:米中首脳会談よりも、2019年から2020年に状況は悪化してそこから米中の貿易戦争が本格化する
- ジム・ロジャーズの予想:ブロックチェーンやAI技術はまだまだ先の話
- ジム・ロジャーズの予想:中国は債務を削減しようとしていてその動きは正しいと思う
- ジム・ロジャーズの予想:米国の株式は持っていない。2019年には深刻な問題が起こる
- ジム・ロジャーズの予想:自分が熟知しているものだけに投資するべき
- ジム・ロジャーズの予想:米国の株に投資するくらいなら日本の株に投資する
- ジム・ロジャーズの予想:日本は外国人を受け入れないとどんどん悪くなる
- まとめ:ジム・ロジャーズの予想は今回はそこそこ当たるかも
【当たらない?】ジム・ロジャーズが予想する日本の今後について
【過去予想】ジム・ロジャーズの株価予想はいままであたっていたのか?
2015年7月9日のジム・ロジャーズ予想
まず2015年7月9日に中国網日本語版にて「中国株は買増だ!」と言っています。(参考記事:ロジャーズ氏は上海証券取引所上場株を買い増し)
その後のチャートを見てみましょう。
思いっきり下がってます。
その後、3年間に渡って下がり続けていますね…。
結論としては、「大ハズレ」と言っていいと思います。
2015年8月5日のジム・ロジャーズ予想
「日本株を所有してるし、買い続けている。このまま行けば、日経平均株価は3万円まで上がる可能性が高い」(参考記事:ゲンダイ)
その結果がこちらになります。
微妙ですね…。
予想から2年位はマイナスで推移し、そこからようやくプラスに転じています。
予想を信じて買った人が、マイナスで2年も塩漬けするかな…?という気はしますよね。
しかも、3万円を超えるどころか25,000円すら超えていません。
これも結論としては「ハズレ」と言っていいと思います。
2016年2月15日のジム・ロジャーズの予想
「調整局面はだらだらと2年は続く」
と言っています。
実際のS&P500指数を見てみましょう。
めちゃめちゃ順調に伸びてますね。
え、うーん、ぜんぜん当たってないように見える…?w
有名投資家だろうと、発言を鵜呑みにすると痛い結果をみる
過去の発言から見て、言ってることをそのまま信じて投資すると痛い目をみるようです。
冷静に考えれば、そりゃそうですよね。
投資は、誰かが損をするから別な誰かが得をするもの。
投資家の発言はすべて「ポジトーク(ポジショントーク)だと思って警戒しなくてはなりません」
※ポジトークとは、自分の保有するものに対して有利になるような発言をすること。
ジム・ロジャーズ「米国も日本も深刻な事態になる」
2018年12月9日に最新の予想記事がでました。
要約すると、
- 世界的な大きな問題(バブル経済の破綻)に発展する兆候はもうある。
- リーマンショックのようにはまだならない。だが、債権バブルではある。
- 今は債権に投資するべきではない。
- 米中首脳会談よりも、2019年から2020年に状況は悪化してそこから米中の貿易戦争が本格化する。
- ブロックチェーンやAI技術はまだまだ先の話。
- 中国は債務を削減しようとしていてその動きは正しいと思う。
- 米国の株式は持っていない。2019年には深刻な問題が起こる。
- 自分が熟知しているものだけに投資するべき。
- 他人の意見は間違ってるかもしれないし、重要視するべきではない。
- 米国の株に投資するくらいなら日本の株に投資する。
- 日本は外国人を受け入れないとどんどん悪くなる。
なるほど…今回はそろそろ当たりそうな感じもします。
ぼくの予想と比べてみました。
ジム・ロジャーズの予想:世界的な大きな問題(バブル経済の破綻)に発展する兆候はもうある
これはまさにそうだと思います。
中国も米国も日本も、そしてほかの国々も表面上は割といい感じに景気を良くしてきました。
しかし実態とかけ離れすぎてきている感もあります。
ただ、今すぐ下落するかというとそうでもないような…。
ぼくは2020年前後にはなにかあると思っています。
ジム・ロジャーズの予想:リーマンショックのようにはまだならない。だが、債権バブルではある
債権バブルというのはどうでしょうね…。
米国は債権バブルと言う人は2010年からいました。
ずっと言ってればいつかは当たるので、どうなんだろう…。
日本は、異次元緩和(日銀が国債を大量購入して物価上昇率を上げる)がいつまで続くのかによると思います。
出口戦略もちゃんと決まってはいなさそうだし、もし「異次元緩和やめます~」ってなったときはかなりヤバそうです。
ジム・ロジャーズの予想:今は債権に投資するべきではない
これはそもそも、普通の個人投資家は債権に投資してもあまり旨味はありません。
なぜなら利回りが極端に低いので、資金をたくさん持ってる人じゃないとやる意味が薄いからです。
ジム・ロジャーズの予想:米中首脳会談よりも、2019年から2020年に状況は悪化してそこから米中の貿易戦争が本格化する
確かにこれはあるかも…と思います。
ぼくは、米中の貿易戦争が2025年くらいまで続く可能性すらあると予想しています。
来年からかなり激化する可能性は低くないはず。
というのも、この貿易戦争で勝ったほうが世界の覇権を握れると言っても過言ではないからです。
ジム・ロジャーズの予想:ブロックチェーンやAI技術はまだまだ先の話
これもぼくは同意します。
スマホも出てきてから実際に世の中に浸透するまでかなり年数がかかりました。
日本でも、Suicaの発売から世の中に浸透するのが数年かかりましたよね。
誰がみても「便利だな」と思うものですら、なかなか世の中には広まりません。
ブロックチェーンやAIなどはまだ手探りな状態なので、これが一般的に浸透するとなると10年以上先の話になってしまうのかも…。
ジム・ロジャーズの予想:中国は債務を削減しようとしていてその動きは正しいと思う
これについてはよくわかりません。
そもそも中国は発表してる内容がホントに合ってるかどうかがわからないので…。
不透明な部分が多すぎて、中国と直に接してる人じゃないと投資するべきではないと思っています。
ジム・ロジャーズの予想:米国の株式は持っていない。2019年には深刻な問題が起こる
これはそのとおりかな、と思います。
ただホントにジム・ロジャーズが米国の株式を持っていないとすれば、それは買い時を待っているとも言えます。
「2019年に深刻な問題が起こる」はポジトークで、ほかの投資家の売りを誘って株価を下げる目的があるのかも…と警戒しておくくらいでいいかも。
ジム・ロジャーズの予想:自分が熟知しているものだけに投資するべき
これはもうホントそのとおりですね。
誰かのオススメをそのまま買って儲かり続ける人はよっぽど強運な人です。
ジム・ロジャーズの予想:米国の株に投資するくらいなら日本の株に投資する
この発言の微妙なところは「米国の株を買うくらいなら」という言葉がついていることです。
日本株は米国株よりはマシなレベルというふうにも捉えられます。
ぼくは米国株も日本株も勝負のときではないと思っています。
むしろ日経平均株価が下がるほうに投資してもいいかなという感じ。
ジム・ロジャーズの予想:日本は外国人を受け入れないとどんどん悪くなる
これはまぁ…正直、受け入れても受け入れなくてもシンドい状況にはなると思っています。
昔から「日本は外国人を受け入れていない」とジム・ロジャーズは言っていますが、実際はとんでもなく外国人だらけになってきていますよね。
都内のコンビニで外国人を見ない日はありませんし、このまえ高田馬場に行ったら、中国語ばかり聞こえてきました。
日本はすでに外国人を多く受け入れていますが、政府がそれを堂々と言うと反発を食らうのでこっそり受け入れているというのが現状です。
しかも優秀な外国人を入れることができているかというと、それは微妙なところ…。
優秀な人は中国、インド、米国とかのほうが魅力的っぽい気もします。(お金的にも環境的にも言語的にも)
まとめ:ジム・ロジャーズの予想は今回はそこそこ当たるかも
まとめると、今までの予想は外すことも結構ありましたが、今回の予想は割と当たるのかなーという気がしています。
2019年以降は楽観視するべきではなさそうです。
一応、2020年には東京オリンピック、2025年には大阪万博がありますが、これが果たしてどこまでプラス要因になるのか…。
過去のオリンピックで景気はホントに良くなったのか調べた記事はこちらです。
うーん、「オリンピック需要を見越して株を買いまくるぜ!」というのはリスクが高そうです。
ただ、世界的に株価がサエナイ状況になったとしても、全ての産業の景気が悪くなるわけでもありません。
そういったときにも強い産業はきっとあるはず。
ぼくは大麻産業はこれから2.3年で大きく来ると思っているので、そちらに注視していこうと思っています!
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