年金はすでに「まったく当てにならない制度」になっています。
現在の高齢者であればいい制度ですが、ぼくらが高齢者になるころにはまったく当てにならないでしょう。(年金機構が神がかり的な資産運用をしないかぎりは)
しかも問題はそれだけじゃありません。
ぼくらが支払ってる年金の値上がりが異常な勢いで増えています。
もちろん、年金の支払いが増えたからと言って、ぼくらがもらえる年金が増えるわけじゃありません。
いったいどれくらい値上がりしてきたのか、ぼくらはどれくらいもらえるのか、年金の問題をまるっと書いていこうと思います。
簡単な目次
【3分でわかる】年金の問題のヤバさを詳しく解説します
【年金の推移】給与はあがってないのに年金は値上がりし続けてる
国民年金を毎月どれくらい納付してきたのか、その推移を見てみましょう。
月 | 納付額 | |
1970年7月~1972年6月 | ¥450 | |
1972年7月~1973年12月 | ¥550 | |
1974年1月~1974年12月 | ¥900 | |
1975年1月~1976年3月 | ¥1,100 | |
1976年4月~1977年3月 | ¥1,400 | |
1977年4月~1978年3月 | ¥2,200 | |
1978年4月~1979年3月 | ¥2,730 | |
1979年4月~1980年3月 | ¥3,300 | |
1980年4月~1981年3月 | ¥3,770 | |
1981年4月~1982年3月 | ¥4,500 | |
1982年4月~1983年3月 | ¥5,220 | |
1983年4月~1984年3月 | ¥5,830 | |
1984年4月~1985年3月 | ¥6,220 | |
1985年4月~1986年3月 | ¥6,740 | |
1986年4月~1987年3月 | ¥7,100 | |
1987年4月~1988年3月 | ¥7,400 | |
1988年4月~1989年3月 | ¥7,700 | |
1989年4月~1990年3月 | ¥8,000 | |
1990年4月~1991年3月 | ¥8,400 | |
1991年4月~1992年3月 | ¥9,000 | |
1992年4月~1993年3月 | ¥9,700 | |
1993年4月~1994年3月 | ¥10,500 | |
1994年4月~1995年3月 | ¥11,100 | |
1995年4月~1996年3月 | ¥11,700 | |
1996年4月~1997年3月 | ¥12,300 | |
1997年4月~1998年3月 | ¥12,800 | |
1998年4月~1999年3月 | ¥13,300 | |
1999年4月~2000年3月 | ¥13,300 | |
2000年4月~2001年3月 | ¥13,300 | |
2001年4月~2002年3月 | ¥13,300 | |
2002年4月~2003年3月 | ¥13,300 | |
2003年4月~2004年3月 | ¥13,300 | |
2004年4月~2005年3月 | ¥13,300 | |
2005年4月~2006年3月 | ¥13,580 | |
2006年4月~2007年3月 | ¥13,860 | |
2007年4月~2008年3月 | ¥14,100 | |
2008年4月~2009年3月 | ¥14,410 | |
2009年4月~2010年3月 | ¥14,660 | |
2010年4月~2011年3月 | ¥15,100 | |
2011年4月~2012年3月 | ¥15,020 | |
2012年4月~2013年3月 | ¥14,980 | |
2013年4月~2014年3月 | ¥15,040 | |
2014年4月~2015年3月 | ¥15,250 | |
2015年4月~2016年3月 | ¥15,590 | |
2016年4月~2017年3月 | ¥16,260 | |
2017年4月~2018年3月 | ¥16,490 | |
2018年4月~2019年3月 | ¥16,340 |
データは、日本年金機構の国民年金保険料の変遷を参考にしました。
1970年前半だと1,000円くらいしか払わなくてよかったのに対し、現在は16,340円です。
平均年収は、1970年が87万1900円。
2018年だと平均414万円です。
年収はおよそ4倍になりましたが、年金の支払いは16倍です。
うーん…。
ちなみにこれ、年金だけに限ってますけどほかにも税金は増えてます。
1970年は消費税すらなかったし…。
さらに悪いことに年収の平均は414万円ですが、中央値はおおよそ350万円です。
平均が高くて中央値が低いということは、貧富の差がより拡大しているということ。
いやーこれはなかなかヘコむ話ですね…。
年金の支払いは高いけど、もらえる額は安い
これだけ払ってるんだから年金は結構もらえるはずだよね!?と思うかも知れませんが、「年金だけで暮らせるほどにはもらえません」
国民年金が満額でもらえる年間の金額推移も見てみましょう。
改定年月 | 満額の年金額 |
1988年4月〜 | 627,200円 |
1989年4月〜 | 666,000円 |
1990年4月〜 | 681,300円 |
1991年4月〜 | 702,000円 |
1992年4月〜 | 725,300円 |
1993年4月〜 | 737,300円 |
1994年4月〜 | 747,300円 |
1994年10月〜 | 780,000円 |
1995年4月〜 | 785,500円 |
1998年4月〜 | 799,500円 |
1999年4月〜 | 804,200円 |
2003年4月〜 | 797,000円 |
2004年4月〜 | 794,500円 |
2006年4月〜 | 792,100円 |
2011年4月〜 | 788,900円 |
2012年4月〜 | 786,500円 |
2013年10月〜 | 778,500円 |
2014年4月〜 | 772,800円 |
2015年4月〜 | 780,100円 |
2016年4月〜 | 780,100円 |
2017年4月〜 | 779,300円 |
2018年4月〜 | 779,300円 |
だいたい80万円いかないくらいです。
これを12ヶ月で割ると、6万6千円。
貯蓄がないと生活できません。
そして今は3世帯に1世帯が貯蓄ゼロとも言われています。
どうするんだろうこれ…。
年金払うより生活保護が特をするっておかしいよね?
ぼく自身は割と真面目なほうなので、年金も含め税金はしっかり払ってるんですが、払わないで老後を迎える人はどうなるでしょう。
おそらく、生活保護を受けることになります。
一つの例ですが、高齢者(60代)で収入0の場合はトータルで毎月12万円ちょっともらえる計算になります。
生活扶助1類+生活扶助2類で、約7万5千円。
さらに住宅補助で、約5万円。
プラス、人によってはなんらかの加算があります。
なんで年金を真面目に払った人よりもお金をもらえるんだよって感じがしますよね。
とはいえ、お金がない人をばんばん生活保護にしてたら財政が成り立たなくなります。
おそらく、なんらかのコネがある人じゃないと簡単には生活保護を受けれない傾向がさらに強くなっていくんじゃないかな…。
いわゆる”ゴネ得”みたいな感じでこんなことでいいのかなぁという気もします。
ちなみに日本では「外国人の生活保護」も可能となっています。
こころが広くて良いのかも知れませんが、その裏で真面目に税金を払うだけ払って、それが還元されないというのはどうなのかなと釈然としません。
とはいっても、税金を払わないでいるとペナルティが半端なく付きます。
税務署員は容赦ないらしいので、我々一般人は税金がどれだけ高くなろうともキチンと払わないといけません。
年金はこれからどうなるのか
どうもこうも、破綻するしかないのでは…という気がします。
2042年には高齢者(65歳以上)が4,000万人近くにもなる国があります。
日本ていうんですけど。
2042年は遠い未来に感じますが、あと20年くらいで到達します。
少子高齢化って昔から言われてますけど、ロクな対策をしないできたツケが回ってきました。
税金を老人向けに使い続け、足りなくなれば異次元緩和をして出口を考えてない結果がおそらくもうすぐ見えてきます。
老後に必要な資金やどうするべきかは、別な記事で書きました。
年金の貰い得世代と、納め損世代。これからどんどん減らされる
おおよそ、貰い得な世代は65歳以上です。
そして60歳以下になってくると、納める金額のほうが多くなります。
経済が順調に成長してたとしても、それは変わりません。
日本の平均寿命は84歳なので、貰い得世代はあと20年近く存命ということですね。
とはいえ20年も経つと超高齢化社会になってるので、さすがに支給額は貰い得世代でも減らされそう。
そうなるとさらに税金は高くなり、子供を育てる余裕もなくなり、国家はどんどん衰退していきます。
高齢者が多く、選挙権の大多数を持っている以上は、この流れは変ることはないのです。
年金だけじゃない、複雑すぎる日本の税金
日本は極めて複雑な税制度があって、一体どれだけの税金を払ってるのかわかりづらくなっています。
一例としてはこんな感じ。
- 所得税
- 消費税
- たばこ税
- 酒税
- 復興特別所得税
- 復興特別法人税
- 相続税
- 出国税
- 法人税
- 地方道路税
- 自動車重量税
- 印紙税
- 自動車税
- 軽自動車税
- 固定資産税
- 地方消費税
- 不動産取得税
などなど、全部で46種類あります。
うーん、多い…。
税金、払うのはいいんですけど、どうやって有効に使われてるのかとかもっとちゃんとわかるといいなぁ…。
まとめ:なぜみんな危機感がないのか不思議なくらい年金はヤバい
どう考えてもヤバい年金問題。
とはいえ、「ヤバいでしょ!誰か責任をとれ!」って言っても誰も責任はとりません。
なんとかして生き延びていくしかないのです。
そう考えると、やっぱり投資をするしか道はない気がするんですよね…。
日本はなぜか義務教育で投資を教えないという致命的なことをやっているため、高齢者になってから投資をはじめてカモにされる話は良く聞きます。
そうならないように、なるべく若いうちから投資の勉強をして資産を蓄えていきましょう。
ぼくも30代にしてようやく資産運用をまじめに考え始めました。
これを読まれてる方も、資産運用をしていないのでしたら、これをきっかけとして考えてみるのもいいと思います。
日本はどうなっちゃうのかな…。
そらすけの運用実績もまるっと公開しています!
ぼくが始めて資産運用をしてからの月別実績も正直に公開しています。
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マイナスになったときは、温かい目で見守っていただけるとさいわいです…。