「あなたの人生が本のように展開するストーリーであり、自分がその物語の著者であると想像しよう」
ロバート・ビスワズ=ディーナー 心理学者
さてさて、「シアワセ」は学問として世界各地でいろんな人が研究しているということを、あなたはご存じでしたか?
心理学者や社会教育の教授、社会心理学の権威、経済学教授などいろんな分野の賢人が幸福研究をしています。
幸福、シアワセの形は人それぞれですが、「シアワセになりたい!」というのは人類の共通の願いですよね。
ちょっと専門的な言い方をすると、ウェルビーイングとも言います。
どんな意味かというと、個人の権利や自己実現が保障されていて、身体的、精神的、社会的にグッドな状態であることです。
やわらかく言うと、万事オッケー!って感じの状態ですねw
ほかにも、クオリティ・オブ・ライフ(quality of life)略してQOLなんて言い方もします。
これはつまり、人間らしい生活、自分らしい生活をして、人生に幸福を見出しているか?ということです。
あなたのQOLはどんな感じでしょう?
項目をあげていくので、ぜひ自分と照らし合わせてみてください。
- 身体が健康である。
- だいたい、良好な人間関係を保っている。
- やりがいのある仕事をしている。
- 快適でストレスのない住環境がある。
- 日常的になにかを学習したり学んでいる。
- 他人と接する楽しい趣味がある。
どうでしょう、当てはまる項目はありましたか?
これら全てに当てはまっていたら、あなたは最高にスバラシイQOLを送ってるぜ!ってことになります。
そうそう全部に当てはまるひとはいませんが、そうなるように前向きに生きてこ~ってことですね(ゆるい結論)
さて、どうやったらそんなシアワセに生きていけるのか…?
自分にも果たしてそんな生き方はできるんだろうか…?
ご安心ください。
幸福の研究をしている、世界各地の偉人・賢人たちの言葉を調べてみました。
ここでまるっとそれを書いていきますので、ぜひそれを参考にして「シアワセな1日を過ごすぞ~!」という前向きな気分になってくれたら嬉しいです。
では、さっそくいってみましょう!
簡単な目次
- 【13個の秘訣】賢人の考え方をわかりやすく書いてみた
- 01:友人を作ろう。孤独は慢性的な病気になりやすい
- 02:誇りと謙遜を持つことで、人はより幸せになれる
- 03:自分の人生の主導権は自分で持つ
- 04:スポーツをする人は幸福になりやすい
- 05:幸せには「感情」と「気分」の2種類がある
- 06:古いゲーム(社会)のルールに従わず、新しいことにチャレンジしよう
- 07:ボランティアや募金をすると幸福になる理由
- 08:運命よりも自分の能力を信じるほうが幸せになれる
- 09:変化を受け入れて、それを挑戦と思おう
- 10:幸福の基準値は生まれながらにして決まっている
- 11:幸福への3ステップ
- 12:幸せになるには「比較をしない」こと
- 13:自分だけの利益を考えるよりも他人の利益を考える人のほうが幸福になる
【13個の秘訣】賢人の考え方をわかりやすく書いてみた
01:友人を作ろう。孤独は慢性的な病気になりやすい
オーストラリアのエルンストゲーマッハのデータによると、
年齢が50才以上で、孤独で不健康な生活をしている人が慢性的な病気になる確立は80%である。
となっています。
80%ってほぼ全員じゃん…。
逆に、仕事や趣味を楽しみ、人との関わりを持っている50才以上だと、慢性的な病気になる確立はたった5%だったそうです。
なんという確立…。
心が健康だと、身体も健康になるってことですね。
02:誇りと謙遜を持つことで、人はより幸せになれる
誇りを持っているということは、「成功を収めた経験がある」「目標を達成している」「自尊心がある」からだとドイツのミハエル・アルトは言っています。
それゆえに誇りを持つ人は、幸福度も高いのです。
しかし、「成功を収めたとき、それは自分1人だけの実力であることはほとんどない」のです。
なにをやるにせよ、他者が関与しないことはほぼありません。
例えばあなたが、大きな仕事で成功した場合。
その仕事で成功するためには、スキルを教えてくれた先輩や、ツラいときに支えてくれた友人、一緒にがんばった同僚、自分を生んでくれた両親などがいます。
こういったことに気づき、謙遜(けんそん)をして他者に感謝をすることで、よりあなたの幸福度は上がります。
大切なことは、月並みな言い方になりますが「感謝の気持ち」です。
自分自身に誇りをもちつつ、他者への感謝の気持ちを忘れないことが、幸せへの近道なのです。
03:自分の人生の主導権は自分で持つ
自分がなにかを決めるとき、その主導権は自分であるべきです。
ほかの人に決められた選択肢を選んでいるだけでは、幸せにはなれません。
自分の人生は、自分で変えることができます。
古代ローマのことばで、
カルペ・ディエム(今という時を大切に使え)
というのがあります。
今その瞬間になにをするかを自分自身で決めて、後悔しないようにしましょう。
「行きたくもない飲み会に誘われちゃったけど、断りきれずに行ってしまった…。案の定つまらない時間を過ごしたな…」なんて後悔はしたくはありませんよね。
断ることは勇気がいるかもしれません。
でもその結果、行きたくない飲み会に行かずにすみ、家でのんびり映画を観れるとしたら、その決断の価値はあるはずです。
04:スポーツをする人は幸福になりやすい
スポーツは幸福感を味わいやすいです。
チームメイト同士の心地よい交流が幸せをもたらします。
運動をする人は、しない人に較べて性格が外交的で、より幸福を感じやすいというデータがあります。
内気な性格な方は、ぜひなにかスポーツをしてみてはいかがでしょうか?
って言っても、気軽にスポーツに参加できないからこそ内気なんですよね。
ぼくもそうなのでわかります。
そんな内気な人にオススメなのが、ボルダリング。
ボルダリングというのは、ロープなどを使わずにとっかかりのある壁を登る競技のことです。
最近はボルダリングスタジオが増えてきているので、馴染みがある人も多いかも。
ボルダリングは1人でできますし、スタジオなどで1人でがんばってると自然と誰かが声を掛けてくれたりします。
ボルダリングスタジオに通ってたらいつの間にか友だちができてた、なんてこともありますよ!
05:幸せには「感情」と「気分」の2種類がある
幸せは大きく分けて「感情」と「気分」の2種類あります。
一つは、「暑い日に飲む冷たい水が美味しくてシアワセ!」「仕事が終わった開放感がシアワセ!」のような感情。
もう一つは、「そういえば、特になにってことはないけど、なんかこのまったり感がシアワセかも…」というような気分。
感情はつかの間のもの(不安定なもの)に対し、気分は持続するもの(安定したもの)です。
より大きな幸福のためには、常にいい気分でいられることに集中することが大切です。
いい気分でいるためにもっとも重要なことは、ポジティブな気持ちでいるということ。
とはいえ、誰しもずっとポジティブな状態でいられるわけではありません。
大切なのは、ネガティブになったときにどうやって対処してポジティブにするかです。
そのためには、信頼できる人をつくり、良いときも悪いときも相談できるような間柄になることです。
そうするとあなたのレジリエンス(精神的回復力)が高まり、ネガティブな時の助けになってくれます。
ヘコんだ時に1人でいると、精神的な回復も遅くなります。
ぼくも1人で何日間も部屋にいるときがあったんですが、やっぱり気分はどんよりしてしまいました…。
あなたがたとえ孤独が好きな人だったとしても、ヘコんだときに相談できる相手、信頼できる人を見つけることは大切です。
06:古いゲーム(社会)のルールに従わず、新しいことにチャレンジしよう
世の中は絶えず変化しています。
スマホの普及、車の自動運転化や3Dプリンター、ドローン、人工知能などなど…項目をあげたらキリがありません。
働き方すらも、どんどん変化しています。
昔は、「年功序列」「終身雇用」だったのですが、現在、そんな会社はほとんどありません。
それなのに、ぼくらの親世代の感覚では「大企業に勤めたら安心」と思っている人も少なくありません。
そしてYouTuberやゲーム実況などは趣味でしかなく、稼げないものと思っている人も多いのです。
実際は趣味でもトップクラスになると、大手企業勤めよりも数倍稼いでる人がかなりいることに気がついていません。
働き方自体が大きく変わってきているなか、「楽しく稼ぐ」ことが昔よりも簡単にできるようになってきています。
そして転職に対する考え方も激変しました。
いままでは「転職なんて、一つの会社に勤められないヤツがやるもの」だったのが、
「自分のスキルアップのために転職をする」というように、ポジティブに行動する人も増えてきました。
今後、さらに仕事に対する考え方が二極化していきます。
「仕事はめんどくさいしやりたくないけど給料もらうためにやる」人(誰かに言われた仕事をする人)と、
「仕事は好きだし楽しい!人の役にもたってるし、お金も結構稼げてる」人(自分で進んで仕事をする人)です。
仕事にたいしてポジティブに動けるかどうかで、収入も大きく変わってきます。
「仕事が楽しいとかキレイ事いって…」と思うかもしれませんが、意外と仕事を楽しんでやってる人って多いんです。
参考:転職を成功させたいなら、テック系を狙うしかないという話
参考:底辺&安い給料だったぼくが年収1000万円を超えた方法
あなたがもし今の仕事が楽しくないのであれば、それはあなたに合ってない仕事なのかもしれません。
07:ボランティアや募金をすると幸福になる理由
オーストリアのエーリッヒ・キルヒラーは、
「経済心理学の実験では、慈善団体に寄付をすることや、ボランティア活動をすることで、幸福を得ることができる」
と言っています。
確かに、ぼくの周りの起業家の人達は、ほとんどの人が募金や寄付をしています。
ぼく自身も少ないですが、赤十字に募金をしてます。
なぜするようになったのかはイマイチ覚えていませんが、昔は募金に興味がなかったのにいつのまにかするようになってました。
ただ、仕事をがんばって生活に余裕がでてきたとき、「多少は社会の役に立つことをしてみるか…」と思ったのを覚えています。
世界の富豪達が、慈善事業に莫大なお金を寄付してることをご存知の方も多いはず。
生活に余裕がないとなかなかムズカシイとは思いますが、社会のためになることをすると幸福を得ることができます。
…正直に言うと、20代のころは貯金もできないくらいだったから、寄付なんてまったくしてなかったですけどね…w
でも、ボランティア活動をしたときは確かに幸福感があったと思います。
偽善的に聞こえるかもしれませんが、幸せを求めてボランティア活動をすることは悪いことではありませんよね。
コンビニのレジ横にある募金箱におつりを入れてみる、とかの小さいことでもあなたの気分をきっと良くしてくれるはずです。
08:運命よりも自分の能力を信じるほうが幸せになれる
イタリアのパオロ・ヴェルメはこう言っています。
2人の学生がテストを受けて、ともに100点満点中の80点でした。
1人は「努力したから80点も取れた!」と幸せを感じます。
もう1人は「いや、たまたま取れただけだな…」と思います。
2人とも、同じ結果だったのに感じ方はそれぞれ違ったのです。
最初の人は、「自分の能力の結果だ」と思い幸せを感じました。
もう1人は、「偶然そうなっただけ」と思ったので幸せは感じていません。
このように、「自分の能力や努力によって生まれた結果」と信じる人のほうが、「運命などの自分ではどうしようもない結果」と信じる人よりも幸福に感じやすいのです。
なにかをがんばっていい結果を出せたとき、その結果はあなたの実力です。
ぜひそのことを忘れずに、幸せを享受してください。
09:変化を受け入れて、それを挑戦と思おう
人は状況が変化すると、ストレスを感じます。
例えば、新社会人となったときに「明日から社会人だ…。仕事とか不安だしヤダなぁ…」なんて思う人は多いですよね。
ぼくもそう思ってましたw
でもこれをポジティブに新しいことへの挑戦だと思うことで、前向きな思考にすることができます。
「明日から社会人だし、初めてのことだらけだけど、それってすごく新鮮な経験かも!楽しそう!」
という感じ。
大抵のことは何事も考えようで変わってきます。
よっぽどヤバいブラック企業に入社したらすぐにでも脱出したほうがいいですが、そういう場合は別として、「変化はチャンス!」と考えてみると、意外と楽しくなったりすることもあります。
「嫌だな~」とか「めんどくさいな~」と思ったときこそ、これを思い出してみましょう。
10:幸福の基準値は生まれながらにして決まっている
最近の研究では、1人1人の「幸福の基準値」は生まれながらにして決まっているのでは?という考えが増えてきています。
例えば、Aさんは「うまい棒が美味しい!幸せ!」と思い、Bさんは「うまい棒食ってもとくにまぁ…」と思います。
Aさんはうまい棒で幸せを感じますが、Bさんは違います。
このように、人はそれぞれ、幸せだと思うしきい値は違うのです。
では、Bさんのように幸せの基準値がやたらと高めに設定されている人は、幸せを感じにくいのでしょうか?
それはそうとも言い切れません。
遺伝子で決まっている幸せの基準値は幸福の50%だと言われています。
残りの10%は生活環境、そして40%は自分自身の考え方で変えることができます。
つまり誰しも、幸福になりたい!と思ったら、何気ない日常の中の幸福を探すクセをつけると幸福を感じやすくなるということです。
もしあなたが「普段から幸せとか感じない…ツラい」と思ったら、ボランティア活動などをしてみるのもいいかも。
いい気分転換にもなりますし、社会的に良い行いをすることで、充実感や満足感などの幸せを感じることができるはずです。
11:幸福への3ステップ
幸福は3つの要素があります。
- 持っていること・・・ちゃんとした生活水準があること。
- 愛すること・・・家族や友人、恋人など自分が愛する人がいること。
- あなた自身であること・・・自分自身に誇りを持っていること。
1つめの「持っていること」に関しては、仕事が重要な要素となってきます。
良い生活水準を保つためには、仕事をしなければいけません。(親が地主や社長などのお金持ちな場合を除いて)
仕事はやりがいがあり、楽しくなくてはいけません。
昔は自分に合った仕事を探すことが大変でした。
しかし今はネットの発達により、転職が容易にできるようになっています。
楽しい&給与も高い仕事につくことは夢物語ではありません。
あなたの行動次第では、そういった仕事を見つけることが可能なのが現代です。
大切なのは、一歩踏み出す勇気を持つことです。
参考:【実体験】学歴なしで年収1000万を稼ぐ&時間を増やす方法
2つめの「愛すること」は、他人と接するのがニガテな人はなかなかムズカシイかもしれません。
僕自身、他人とのコミュニケーションがニガテなので、大変でした。
しかし自分から積極的に行動して、いろんな人の話を聞いてみると、やはり「愛すること」は幸せと切っても切れない関係だとわかりました。
たとえ「愛されること」は難しくても、「愛すること」はできるはず。
まずは自分から誰かを愛してみるのもいいかもしれません。
アイドルの応援をしてるガチオタな人も、もしかしたら「応援する(ファンとして愛する)」ことで幸せなのかもしれませんね。
そして3つめは「あなた自身であること」
いままで努力してきた結果や、仕事での成功体験などを思い出してみてください。
それらをやってこれたという誇りは、あなたを幸せにします。
自分に自信がなくなったとき、そういうときにこそ過去の成功体験を思い出して自分を励ましてあげましょう。
12:幸せになるには「比較をしない」こと
僕たちは常に無意識に他人と自分を比較してしまいます。
同僚とどっちが給料高かったかとか、同世代の中ではスポーツができるほうだとか…。
自分のほうが比べた相手よりも給料が高ければ幸福度は上がります。
逆に自分より相手のほうが給料が高いことがわかったら、幸福度は下がります。
そして面白いのが、「他人との比較で幸せを感じている場合、全員の給料が同じくらいあがったときは、誰の幸福度も上昇しない」ということです。
本来であれば、自分の給料があがったんだったら嬉しいはずなのに、誰かと比較してしまっているためにその幸福を見逃してしまっているのです。
比較によって幸福を感じるよりも、「自分が満足しているか」ということが大事です。
13:自分だけの利益を考えるよりも他人の利益を考える人のほうが幸福になる
人は誰しも「自分の利益がまずは大切」と考えてしまうものです。
口に出して言う言わないは別として、仕事をしたらできるだけ利益はたくさん欲しいですよね。
でもシアワセになるという観点で行くと、自分もそうですが、周りの人の利益をより考える人ほどシアワセになりやすいそうです。
人は社会的な生き物なので、誰かに喜ばれるとシアワセを感じます。
この前、イラストレーターの方にシアワセについてインタビューをしました。
その時にその方が「自分がお世話になった人に恩返しをしたい」と言ってたんです。
シアワセというのは、自分だけで作るものではないんですね…。
忙しくて余裕がないときは、そのことをついつい忘れがちになってしまいます。
他人の利益を考える、というと大げさになるので、まずは他人の気持ちを考えてみるのはどうでしょうか?
もしかすると、優しい気持ちになれて、人間関係もうまくいって、あれ、これシアワセかも…ってなるかもしれませんよ!