ええと、今回の趣旨は「素人がテクニカル分析してもまったく意味がないことが身をもってわかった」ということです。
身も蓋もない話ｗ
めちゃくちゃ売れてるウォール街のランダム・ウォーカーって本にも「テクニカル意味なくない？」みたいな感じで書いてありましたが、一理あると思います。
※ランダムウォークとは、相場の値動きには規則性がなく、過去の変動とは一切関係ないとする仮説のことです。
これについて、ぼくがこの前買って失敗したアリババ株を元に書こうと思ったんですが、ちょうどよく大塚家具の謎バク上げが起こりました。
まずはこのチャートを見て欲しいんですけど、業績からしても大塚家具の株価が上がる要素は見当たりません。
しかしこれを書いている本日、謎のストップ高になりました。
なぜｗｗｗ
ツイッターでも、「原因がまったくわからない」というツイートが多く、謎のままです。
このチャートを見ると、テクニカルはまったく関係ないことがわかりますよね。
もちろんこれは極端な例なので、全てのチャートに当てはまるわけではありません。
しかし、本当にテクニカル分析だけでうまく売買ができるのであれば、そのルールにしたがってBOTを動かせば億万長者になれちゃいます。
果たしてそんなことがあるものなのか…。
数ヶ月くらいなら運が良ければテクニカル分析だけで利益を出せるかも知れませんが、長期的に見たらなかなか難しいことだと思います。
ただ、ぼくはテクニカル分析をすべて否定しているわけではありません。
テクニカル分析で出てくるシグナルを見て売買する人は多いので、ある程度は値動きの予測ができる材料にはなると思っています。
でもそれを信じすぎると痛いめを見るときがある…というのが今回、書きたい内容になります。
いやーまさかアリババがこうなるとは…。
簡単な目次
アリババ株でわかった、テクニカル分析は無意味という話
テクニカル分析したら良さそうだったアリババのチャート
これ、アリババのチャートなんですけど、ぼくは8月24日に株式を買いました。
そしてその後はちょこっと上がって、そのままズドーンと落ちてしまっています。
それまでの流れを見てみると、上に行く確率高そうな感じしませんか…？
ボリンジャーバンドでも良さげだった
ボリンジャーバンドで見た時も、ちゃんと雲の中で推移してるし、この感じだと上に行きそうだなー…って思いません？
中央の線（オレンジ）よりも下がりつつ、でも下の雲に阻まれるか、下がってもあと少しくらいで上昇に転ずるかな…とか思っちゃったわけです。
MACDでも良さげだった…
パッと見、MACDで見ても、買う数日前に、買いシグナルが微妙ながら出ていました。
これはきっと上がるだろ～って思いますよね！？
ところが…テクニカル分析では絶対にわからない要因によって下げが起こったのです。
突然のジャックマー氏の引退発表
アリババの創業者であるジャックマー氏が、突然「引退して教育活動に専念する」と発表しました。
9月7日にアメリカのメディアが発表したんですが、その数日前から株価は下がってきていました。
知ってる人は知ってたのかな…という感じ。
実は9月10日がジャックマー氏の誕生日なので、それに合わせて発表されたとも言われています。
しかし、ライバルのJD.comのCEOが警察に逮捕されていたのもなにか関連があるのでは、とも囁かれていたりして真相は謎が残ります。
アリババは中国で力を持ちすぎてしまったのか、どうなのか…。
とにかく、この件の影響もあって株価は下がってしまいました。
テクニカルが良さそうでも、ファンダ的要因があればいとも簡単にチャートは変わる
今回の件でわかったことは、「素人がテクニカルを重要視しすぎるのは危険である」ということ。
プロの人ですら、テクニカル分析をバッチリあて続ける人はいません。
テクニカル分析よりも大事なことは、なにか変動が起きたときにいち早くその原因を察知することかなーと思いました。
今回の件では、ジャックマー氏は引退を発表したものの実施されるのは１年後ということなので、株価は回復する可能性が高いと見ています。
つまりぼくが買った100万円分くらいのアリババ株は塩漬け…。
みなさんも、当然のファンダ要因にはお気をつけください。
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