0.02%。
これは、企業の創業から30年たっても存続している割合です。
優良企業ですら、3社に1社は十数年でなくなります。
どれだけ優良そうに見える個別株を買っても、長期でみればその業績を維持し続けるのは非常に困難なもの。
例えば、一時期莫大な利益を出していたソシャゲ企業ありましたよね?
一世を風靡したパズドラのガンホーの株価推移を見てみましょう。
2013年の13,000円くらいで買った人は悲劇ですね…。
いまや株価は244円です。
パズドラ自体はいまだに一部で根強い人気を誇っていますが、株価はこんなものです。
次に、モンストで有名なmixiの株価推移はこんな感じ。
2013年にモンストが出てから株価は急激に上がり6,000円を突破しましたが、現在は2,506円です。
2017年に最高値を更新したのち、大暴落しています…。
最後に、グランブルーファンタジーなどのグリーはこうなってます。
2012年に最高潮を迎えて、あとは緩やかな下落が続いています。
2,800円近くだったものが476円…。
まさに栄子衰退ですね。
ほかの企業はどんな感じか、そして逆にずっと生き残り続けている企業も調べてみました。
結論としては、
長期投資はやっぱりETF
になります。
調べたものとオススメなETFをまるっと書いていくので、ぜひ参考にしてみてください~。
【0.02%】個別株が長期保有に向かない理由【ETF最高】
アマゾンのCEOジェフ・ベゾスも発言「いつかアマゾンは潰れる」の真意
アメリカ人なら誰もが使っていて、日本人もかなりの人が使っているアマゾン。
これを読んでる方で、アマゾンプライムに入っている方も多いと思います(もちろんぼくも)
アマゾンの時価総額は最高で1兆ドルを超え、ジェフ・ベゾス氏は世界一の金持ちになりました。
そんなジェフ・ベゾス氏ですら「アマゾンは無敵ではない」と考えているようです。
「アマゾンは大きすぎて潰せない存在ではない。」
「アマゾンは倒産するだろう。大企業を見ると、その寿命は30年程度。100年ではない」
アマゾンは1994年に創業したので、30年後というと2024年になります。
意外と近い未来ですね…。
そしてジェフ・ベゾスはこうも言っています。
「アマゾンの目標はその日(倒産する日)をできるだけ遅らせること。そしてその方法は顧客満足に注力すること」
世界一の成功者が語ると深いですね…。
結局のところ「世界一の企業ですら倒産を避けられない」ということです。
とはいえこれは米国の話。
日本の企業はどうか調べてみました。
【創業400年超え】日本企業は長寿企業が多い。その理由とは
実は日本は世界でも突出した長寿企業が多い国です。
その理由として考えられているのが、
- 歴史的に侵略されることが少なかった。
- 日本人の特徴として和を重んじる精神があった。
- 勤勉を尊ぶ価値観があった。
- 農耕民族的な協調性があった。
というのが上げられています。
企業名で言うと、
400年以上続いている企業
- 松井建設株式会社(建築)
- 住友金属鉱山株式会社(製造業)
- 養命酒製造株式会社(飲料品製造業)
- 株式会社丸栄(百貨店)
300年以上続いている企業
- 小津産業株式会社(繊維業)
- 株式会社大木(医薬品卸売業)
- 株式会社マミーマート(飲食料品小売業)
- ユアサ商事株式会社(総合商社)
- 岡谷鋼機株式会社(建築材料等卸売業)
- 三井不動産株式会社(不動産賃貸・管理業)
- 株式会社三越伊勢丹ホールディングス(百貨店)
- 田辺三菱製薬株式会社(化学工業)
- 住友林業(建築材料等卸売業)
400年前というと、徳川家康とかいた時代ですよ…。
ものすごい長生きな企業ですよね。
そして養命酒ってホントに歴史があるんだ、というのも驚きました(失礼)
日本にはこうした「企業が長生きする土壌」があるので、もし長期で個別株を持ちたいときには日本の企業がいいかもしれません。
ただ、これから未来は「国境が曖昧になるグローバルな社会」が展開されていくと予想しています。
すでにインターネットでは国境はありません(中国はアレだけど)
ぼくがBBCやウォール・ストリート・ジャーナルの英語版を見ようと思ったら一瞬で見ることができます。
チェコのプラハのライブビデオで、今のプラハを見ることだってできます。
そしてすでに日本にも、過去に類を見ないほどの外国人が増えてきています。
都内にいると、コンビニのほとんどの店員が外国人なんじゃないかと思うくらい…w
気づかないうちに移民大国となっている日本で、今までの長寿企業が生き残れるかはなかなか難しい話になってきているかも知れません。
グローバルに活躍している日本企業の寿命
日本国内をメインとした長寿企業を見てきましたが、次はグローバルに活躍している日本企業も見てみます。
こっちのほうが、これからも生き残る可能性は高いんじゃないかな…。
- トヨタ自動車・・・創業1937年
- 本田技研工業・・・創業1946年
- キヤノン・・・創業1933年(精機光学研究所として創業)
- ソニー・・・創業1946年(東京通信工業株式会社として創業)
- 日産自動車・・・創業1920年(日産コンツェルンの一部)
- ユニクロ・・・創業1949年(メンズショップ小郡商事として開店)
- 任天堂・・・創業1889年(任天堂骨牌として創業)
- 小松製作所・・・創業1917年(小松鉄工所を開設)
- スバル・・・創業1953年(富士重工業として創業)
- ニコン・・・創業1917年(日本光學工業株式會社として創業)
- ダイキン工業・・・創業1924年(大阪金属工業所として創業)
- ヤクルト本社・・・創業1955年
こうしてみると、創業1930年代前後が多い感じがします。
1930年というと、昭和のはじめ頃ですね。
各家庭にようやく電気・ガス・水道などのインフラが整備されてきた頃です。
いわゆる長屋住まいが庶民では一般的だったこのころ。
今の日本的なインフラが整備され始めてきた一番最初の時期に創業した企業で生き残ったのが、これらの企業というわけです。
スゴいことですよね…。
ちなみにこの頃は今以上に貧富の差が激しかったみたい。
電車に乗るのも、庶民はギュウギュウに押し込められた三等車。
政治家やお金持ちは、清潔な一等車で、車掌から飲み物をもらいながら優雅な列車旅…。
今だったら庶民でもちょっとがんばればグリーン車に乗れますし、この頃よりは貧富の差がよくなってきている感じがします。
とはいえ一部の豪華クルーズトレインは1泊2日で70万円超えとかもありますし、いつの時代も貧富の差はなくなりませんね…w
話がめちゃくちゃソレましたが、現在、グローバルな活躍をしている日本企業はだいたい社歴が70年以上ある企業ばかりという話でした。
生き残ってる企業は大企業になってるけど、その企業の初期を見分けるのは至難の業
日本で社歴が長く、初期からみたら株価が何十倍にもなっている会社は確かにあります。
しかし、何千とある会社の中からそういった企業を果たして見分けることが可能でしょうか?
株式を買うことができる日本企業は、だいたい3,640社ほどあります。(記事時点)
その中から10年、20年と生き残って利益を出しまくる企業がいったい何社になるのか…。
よほど運が良くないと、そういった企業を見分けることはできない気がします。
【企業の入れ替え】リスクが少ないETFのメリット
どんな銘柄も、長期で見ると予測不可能です。
ソニーが今後も絶好調なのか、それとも落ちてしまうのかを予想するのはプロでも難しいこと。
それなら、ETFでインデックス投資をするほうが低リスクで合理的です。
※インデックス投資とは指数を元にした投資のことです。わかりやすい解説はこちら→超わかる!インデックス投資とは?【初心者向け】
インデックスを使ったETFは、指数によって組入されている銘柄が変わってきます。
つまりたとえ大企業が一社倒産したとしても、ほかの企業の銘柄分がその損失をカバーしてくれます。
具体的な例でいうと、日経平均株価を元にしたETFを買った場合、225社の株価を元に算出されます。
そのため、225社に含まれているうちの数社がいきなり倒産したとしても、ほかの会社の分で損失がカバーできるというわけ。
そもそも倒産しそうな会社は日経平均から弾かれますので、その点でも安心できます。
もっとシンプルに言うと、
- 個別株投資・・・一極集中。リスクが大きく、長期投資には向かない。短期での勝負向け。
- ETFインデックス投資・・・分散投資。指数に含まれた銘柄(数十社から数千社。)を間接的に保有することになるので、安定してる。長期投資向け。
という感じになります。
まとめ:素人ほど、個別株で損をする。まずはETFの長期投資で原資を増やそう
個別株はたしかに短期で見れば魅力的なものも多くあります。
冒頭で書いたソシャゲ企業も、その波にうまく乗れていれば大儲けできたかも知れません。
しかし投資初心者が買うタイミングは、だいたい高値のときです。
みんなが「ソシャゲの売上がスゴい!だから株価はもっと上がる!」みたいに考えて買うと、そこが株価の天井なのです。
わかっちゃいるんですけど、初心者の人ほど「周りに流されて買う」ことが多いんですよね…。
ソシャゲ企業の株式を高値で買った人は、今ではその価値は何分の一にも下がってしまっています。
そういった失敗をするまえに、まずはETFを買って長期投資の旨味を知りましょう。
短期的なリターンはさほどではなくても、長期&複利(複利とは?)で考えるとものすごい利益を生む可能性に気がつくはず。
ちなみにぼくのオススメETFは、ウォーレン・バフェットも進めてるS&P500(米国の代表的な500社)を元にしたETF、VOOです。
ほかにも面白いETFはたくさんあるので、ハマるとかなり楽しいですよ!
ぜひ、投資を怖がらずに楽しんでいきましょう!
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ETF、なんか全部良さそうでわからなくなってきたぞ…というときにぜひ!笑
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