ソフトバンクの初値は1,463円になりました。
そしてこの記事を書いている19日10時18分現在では、1,383円…。
初値売りしても損をするし、1日様子見しても大損って感じですね。
ぼくは以前の記事で「ソフトバンクIPOはヤバいから買わない」と公言していました。
IPO、当選してたけど辞退した人たちはギリギリセーフでしたね…。
今回の件から、いろんな教訓を得れたのでそれを今後の糧にしていきたいと思います!
簡単な目次
ソフトバンク公募割れ。ハメ込まれないための教訓とは
教訓その1:テレビで大々的にやることはたいていヤバい
通常、IPOというのはテレビCMなんてまったくやりません。
そんなことをしなくてもお金が集まるからです。
今回は集める金額が大きかっただけにテレビCMをしましたが、どれだけ金額が大きくても魅力的なIPOだったらお金は集まるはず…。
それをわざわざテレビCMでまったくの素人からお金を集めようとしたのがそもそも良くない兆候でした。
このCMを見てもわかるとおり、全世代に買ってほしい感じですね。
最後のオウムが「ジョージョー!」って言ってるのは、「意味がわかってなくても買えばいいじゃない!」というソフトバンクらしい意味合いもありそう…w
テレビを見て買う層というは、「まったくなにも考えてなくて雰囲気で買う層」です。
例えば、ためしてガッテンで「えごま油が身体にいいよ!」とやったら次の日にえごま油がバク売れするとかそんなレベル。
「テレビで言ってるんだから間違いない!」みたいな盲信してる人達がガンガン買うんですよね。
テレビに踊らされてきた歴史を振り返る
ちなみにいままで、テレビで紹介してバカ売れしまくった品々のリストがこれです。
- 寒天(ダイエットにいいという触れ込み)
- 納豆(ダイエットにいいという触れ込み)
- バナナ(ダイエットにいいと以下略)
- 黒豆(ダイエット)
- ヨーグルト(インフルエンザを予防するとかなんとか)
- アーモンド(若返りにいいとかなんとか)
- トマトジュース(脂肪燃焼効果があるとかなんとか)
- ココア(腸内の掃除にやくだつとかなんとか)
- 鯖(サバ)の水煮缶(ダイエット)
- えごま油(身体にいいとかなんとか)
ほかにもありますが、代表的なのはこんな感じ。
主婦層が主なターゲットなのかな…。
どの商品にも言えることは「ブームが終わったらそれっきり」ということです。
果たして、テレビに踊らされて買った人はその効果を実感できたのでしょうか?
もし効果が実感できてたら、今でもずっとブームは続いてるはずですよね。
今回のソフトバンクIPOも、そんな人達に売るものが儲かる商品かというと…。
そういえば、ひふみ投信もテレビで紹介されて購入者殺到したのが、価格の天井だったなぁ…。
教訓その2:営業電話が多い案件は儲からない
いい投資案件は、宣伝したり売り込まなくても勝手に売れます。
そりゃそうですよね。
今回は各証券会社の営業マンから「ソフトバンクIPO買いませんか??」という営業電話が非常に多かったとTwitterを読んでて思いました。
不動産投資のワンルーム投資がほぼ儲からないのと一緒で、営業マンが熱心にすすめてくるのは、”営業マンが儲かるから”です。
教訓その3:証券マンがそもそも予想を当てるとは限らない
ぼくはこの件に関して、Twitterで「証券会社に勤めてる人の裏アカ」を名乗っててそれなりに信憑性がありそうな人を何人かチェックしてました。
その人達はだいたい「ソフトバンクIPOは短期では儲かる。買わないやつはマジでバカ」という強気な意見だったんですよね。
ネガティブなことなのでどういうアカウントを見ていたのかは書きませんが、証券マンはほとんどの人が上がると予想していたようです。(裏アカだし本音が出てると仮定して)
まぁ、結局、予想を外したとしても、ソフトバンクIPOを売りまくった証券マンはボーナスがスゴい額になるのは間違いないでしょうね…。
教訓その4:投資は胴元が一番儲かる
今回の件で儲かったのは、ソフトバンクの孫正義氏(数兆円の利益)と各証券会社(莫大な手数料)、そしてその営業マン達(ボーナスうはうは)です。
そして損したのは一般投資家の皆様。
教訓その5:ヤバい案件は辞退する人が多い
今回はIPOに当選しても、辞退する人が非常に多かったのが印象的でした。
追加申し込みのお願い営業をされた人も多いって聞くし…。
さらに、SBI証券では”当選枚数のバグ”ということで勝手に当選枚数が多くなるという前代未聞の事態も起こりました。
バグだったのか、辞退が多すぎて余りまくったのか…。
この流れで「これはおかしいぞ?」って気づいた人はかなりいたので、結果的には「SBI証券、グッジョブ!」と思っています。
ソフトバンク【9434】の株は保ち続けるべきか?
ぼくだったら損切りします。
なぜなら上がる可能性より下がる可能性のほうが高そうだから…。
理由としては、
- 孫正義氏がソフバングループ本体から切り離したということは、将来、そんなに伸びない事業と思っている可能性がある
- ソフトバンクの携帯事業自体、とくに目新しさはない
- 携帯料金が今後安くなる可能性があるので、利益も少なくなる
- 日本経済自体も良くなる感じがしない
- ソフトバンクグループ本体との利益相反がある可能性
こんな感じで楽観視はしていません。
最近のIPOの傾向を見ると、初値より下がってきてるの多いし…。
この流れだと「配当が高いからずっと持ってればなんとかなる」と考える個人投資家が多い
「そもそもソフトバンク株を買ったのは高い配当があるからだし、売らないでずっと持っておくよ」という個人投資家の人は多そうです。
それが果たして吉とでるか凶とでるか…。
あとは証券マンに営業されて買ってしまったおじいちゃんおばあちゃん投資家、おそらくこんなフォローをされてるはず。
証券マン「配当は高い銘柄ですから!持ってそのまま放置してればそのうち価格も戻りますよ!」
これはどんな真意があるかというと「とりあえず価格下がりまくったけど、ずっと放置って言っときゃ忘れるだろ」ということになります。
彼らとしてはソフトバンク株を進めまくってた手前、そう言うしかないですもんね…。
そして損切りが早い人ほどその間にどんどん売っていくので、価格はだだ下がり…という展開もありそうな気がしますよね。
そもそも配当が高いと言っても、年間利回り5%程度。
現在の価格が1382円なので、すでに配当利回り以上に損が出ています。
今後、上がると予想するだけの根拠がある方はいいと思うんですけど、ぼくは今の所上がりそうな感じはしていません。
逆にソフトバンク本体の株を買うほうがチャンスある気もしてますw
まとめ:テレビでやってるものは疑うべき
ぼくがいつも言っている自説「テレビでやったものに乗っかるとだいたい損をする」は今回も当たりました。
そして今回は数億円のキャッシュを持ってる大型投資家も買っていたのが印象的でした。
天才的な投資家だとしても、すべてを当てるのは難しいということですね…。
今回の件は、いい教訓になりました。
IPOも株式もETFも仮想通貨もそうですが、買う時はかならず「自分自身が納得できるもの」を買うべきです。
人の意見はあくまでも参考程度にして、盲目的にしたがってはいけません。
とくに営業マンの言うことは鵜呑みにしないほうがいいかもしれません…w
追記:さらに下がって1,282円
12月19日16時の価格は1,282円になりました。
やばいくらいの下げですね。
ぼくが尊敬している超大金持ち投資家のcis氏もこんなツイートをしています。
1050円だったら確かにここまでにはならなかったかも…。
そしてまぁなんというか、お騒がせ投資家ウルフ村田氏のツイートがこちら。
1,350円前後まで下げた所をゆっくり買えばいい…とのことですが、今1,282円なので1,350円で買ったら思いっきり損をしてますね。
一応画像でも貼っておきます。
明日はどうなるのか気になるとこですね…。
機関投資家はどのタイミングで買うんだろう?
ちなみにこういった鋭い見方をしてる方もいました。
海外からの強い買い需要というのはどこにいっちゃったんでしょね…。
そしてテレビもてのひらがえしが始まった感じが…。
いまさら妥当なのは高くても1,228円、そうでなかったら648円くらいなんじゃない?とか言われてもという感じです。
これから機関投資家の買いで上がるのかな~。
うーん…。
追記:今後のソフトバンクの株価予想もしてみました!
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マイナスになったときは、温かい目で見守っていただけるとさいわいです…。