CEA(大統領経済諮問(さもん)委員会)のケビン・ハセット委員長は12月17日に「米国経済が向こう1年の間にリセッション(景気後退)に陥る可能性はほぼゼロ」との考えを示しました。
※CEAというのは、大統領に助言することを目的とした経済学者の集まりです。
参考記事:ロイター
「景気後退はほぼない」と言い切ったのはスゴいですね。
でも果たして、本当にそう思っているのでしょう…?
この発言の真意はなんなのか考えてみたいと思います。
簡単な目次
CEA「米国の景気は悪くならない」と明言!その真意とは
「経済成長率は3%前後になると強く確信している」
ハセット委員長は、フォックス・ニュースのインタビューで「経済指標は堅調なので、経済成長率は3%前後になると確信している」と発言しました。
今の前年比が2.3%なので、かなり強気な発言です。
この発言を聞いて安心した方も多いのではないでしょうか?
ぼくも正直、ちょっと安心しましたw
ここまで強気な発言をする真意
ウォール・ストリート・ジャーナルとNBCニュースが行った共同世論調査によると、米国民の多くが「2019年の米国経済は停滞するか悪化する」と答えています。
これをうけて「この流れはマズイぞ…」ということでの強気発言をした感もありそうですよね。
たしかに、米国経済指標は悪くありません。
IT企業やジョンソンアンドジョンソンは今ちょっと下りぎみですが、それも一時的なもののはず…とはいえ、すぐに解決する感じもないです。
一応、どんな状況か見てみましょう。
現在の米国巨大企業はどんな感じ?
フェイスブックは3月にあった8700万人のデータ漏洩で株価が暴落してからの元の位置に回復、さらに最近では680万人の未公開写真が漏れた可能性があるという報道もありました。
信頼性がまったくないFacebook、はやく挽回してほしいものです…。
Googleの親会社のAlphabetもあんまり良くないですよね。
中国向けに検閲付きの検索エンジンを作ってたり(中止になりました)、ジェンダー的な問題で全世界でストが起きたりと従業員同士の連帯感がまったくないようにみえます。
そのうち収まるとは思うんですけど、当事者じゃないとわからんですよね…。
ジョンソンアンドジョンソンは例の大事件でイッキに株価が暴落しました。
参考記事:ジョンソン&ジョンソン(JNJ)の株価が大暴落!その原因を詳しく探ってみた
これも割と長引きそうな感じがします。
うーん、ここに載せてないApple、Amazonも低迷してるし、マイクロソフトも停滞気味と全体的に良くない感じなのは否めません。
年末ということもあって売られやすいということがあるにしても、ちょっと下がりすぎだよなーという気もします。
米中経済戦争は終わったの?
ファーウェイ問題やら関税やらで、米国と中国の経済戦争はいまだ続いたままです。
2019年はどうなるかというと、景気次第という気もします。
あまりにも米国の景気が悪くなりそうだったら「中国に制裁加えてる場合じゃないな」となって経済戦争は一時中断しそうですし、逆に好景気になりそうだったら「今のうちにガンガンやっとけ」的な感じでいきそうです。
どのみち米中経済戦争が起こると全世界的にマイナスの影響があるので、景気が良くなるものではありません。(終わったあとは景気良くなりそうだけど)
そう考えると、2019年の米国経済は停滞か悪化、もしくは微上昇くらいになりそうですよね…。
まとめ:発言を鵜呑みにはできないが、一定の効果はありそう
ハセット委員長の発言をそのまま信じるのは危険な気がしますが、それでもこの発言の意味は大きいと思います。
もし景気が悪化するとしても、政府はそんなに酷くなりすぎない程度で抑えるんじゃないかな…。
リーマンショックのような大暴落は、まだしばらく先になりそうですね。
というわけで、長期投資のETFはこのまま継続です。
しかし個別株は買い時が難しいので様子見のままにします。
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