日本政府は、数年後をめどに1万円、5000円、1000円、500円玉の紙幣デザインを変えるとのこと。
数年後と言えばハイパーインフレが起こってもおかしくない時期なので、タイミング的に意味深ですね…。
それはそれとして、紙幣の刷新があるとどんな企業が恩恵を受けるでしょうか。
わかりやすいところでいうと、ATM、両替機、自販機、レジなどの製造企業です。
これらの企業で有望そうなところをリストアップしておいて、両替装置関連の需要増を見込んで投資するのはかなりアリな戦略なはず。
ちなみに新紙幣の発行は最低でも4年位は準備に時間がかかるそうです。
ということは早くても2023年くらいになりそうですね。
2025年は大阪万博もあるし、遅くても2024年には変わるんじゃないかなぁ…。
とりあえず両替機やレジの関連銘柄をピックアップして、刷新開始のタイミングに備えていきましょう。
※新紙幣のサイズ変更があるかどうかによっても、特需がどれくらいになるのか変わってきそうです。(ハードウェアでの対応か、ソフトウェアだけの対応で済むのか変わるため)
簡単な目次
【投資のチャンス】紙幣を刷新!関連銘柄を抑えておこう【インフレとの関係】
【基礎知識】新紙幣は誰の肖像画になるのか
紙幣に使われる肖像画の変更は2004年ぶりになります。
1万円札・・・渋沢栄一。第一国立銀行や東京証券取引所などを設立した実業家
5000円札・・・津田梅子。津田塾大学の創始者
1000円札・・・北里柴三郎。近代日本医学の父と呼ばれる学者
という予定です。
1万円札は1984年までは聖徳太子で、現在は福沢諭吉。
5000円札は2004年までは新渡戸稲造で、現在は樋口一葉。
1000円札は2004年までは夏目漱石で、現在は野口英世となっています。
【紙幣の刷新で機械も刷新】関連銘柄
【2587】サントリー食品インターナショナル
サントリーの清涼飲料水子事業子会社です。
うーん、ここはむしろ自販機の刷新費用がかかるだけで旨みはないのかな…。
紙幣刷新の発表当日午前も-75円とふるいません。
【4430】東海ソフト
自販機の中に入ってるソフトウェアを作っている会社です。
ここも発表当日の午前中は下がってますが、有望ではありそう。
【6444】サンデン
自販機と言えばサンデン!
清涼飲料水の自販機で誰もが使ったことがあるメーカーです。
缶ジュースのほかにも、紙パック、フレックス(菓子、パンなどのアレ)を手がけています。
パンやお菓子などが入る自販機(グラスフロントベンダー)はここ一強なんじゃないかな…。
【6457】グローリー
本日はいっきに午前中だけで343円も上げています。
グローリーは、入出金・計数機器、釣り銭機、両替機、診療費支払機(病院にあるやつ)、券売機、コインロッカー、パチ屋機器などを手がけています。
ここが一番、恩恵を受けそうな企業かな…。
実際に株価がどーんと上がってますしね。
【6504】富士電機
缶自販機とカップ自販機で有名な富士電機。
昔からある老舗企業です。
この企業も恩恵を受けそうですが、さほど価格は上がってません。
紙幣の刷新で一番恩恵をうけそうなのは【6457】グローリーっぽさそう
グローリーの財務ハイライトを見てみると、売上高はほぼ横ばいです。
めちゃくちゃ安定してますね。
利回りも2.39%と高めですし、持ってて損はないかも…。
株価が落ち着いてきたときに買うのはアリですね。
新紙幣の発行で、キャッシュレス関連企業はどうなるのか
新紙幣が発行されるということは、日本はまだまだ現金主義で行くかに思えます。
しかし、日本政府としてもキャッシュレス(電子マネー化)は進めていきたいはず。
なぜなら電子マネー化すればするほどお金の流れが明白になり、税金のとりっぱぐれがなくなるからです。
とはいえ高齢者は電子マネーなどの新しいものに拒否反応を示しやすいので、タンス貯金してる分はいつまでたっても政府が把握することができません。
そこで、新紙幣を発行することで「お金持ちがいままで隠してたお金(タンス貯金)を表に出す効果」を狙ってるのではという気がします。
旧紙幣はそのうち使えなくなり、誰もが新紙幣へ交換しないといけないため、交換時に政府が「おっ、この人はこれだけお金を持ってたのか」と把握できるわけですね。
今の30代くらいの世代を含めてその下の世代は、2022年あたりでほぼ完全に電子マネーがメインになってそうなので、新紙幣の発行をしてもそんなにインパクトがないかもしれません。
まとめ:新紙幣が発行されるころには電子マネー化が進んでいるはずだけど、それなりの特需はありそう
2024年前後になれば、現金を使うことはほぼなくなっていても不思議ではありません。
ぼくはすでに日常の買い物はApple WatchにいれたSuicaかクレジットカードでの支払いが9割くらいになっています。
実際に使ってみると現金よりもスムーズで便利なので、現金払いしかできないお店に行く機会が明らかに減ってきました。
お店としても機会損失はしたくないはずなので、電子マネー対応のお店はどんどん増えていき、自然に浸透していくはず。
問題があるとすれば、これからものすごい数の高齢者が増えるという点です。
高齢者になると誰もが変化を嫌うのは仕方がないことですし、電子マネーの使い方を覚えるのも至難の業になってきます。
新紙幣はおそらく「高齢者向け」になるのではと予想しています。
まさに時代の節目って感じですね。
紙幣だけじゃなく、これからいろんなことが革新的に変わってくる時代になってきます。
乗り遅れないように、つねにアンテナを張っていきましょう!
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