選挙時期になると、選挙カーでずっと名前を大声で連呼しながら走り回る光景がいたるところで見られます。
マジであれはクソうるさいというか、迷惑顧みずに自分のことしか考えてない感がすごくて「こんな人が議員になって税金で高給取りになるのか…」と思ったりもします。
ところで、なぜ「選挙カーで名前を連呼するのが効果的」なのか知っていますか？
一説によると「認知力の落ちた高齢者は、自分の知ってる名前に投票するから」だそうです。
なるほど…という感じ。
投票用紙に名前を書こうとして、「はて、だれじゃったか…？（ここで脳のどこかに記憶された、選挙カーで連呼してる名前を思い出す）あぁ、とりあえず◯◯さんで書いておくか」というシチューション。
ありえなくないというか、結構ありそうです。
認知症になってしまった高齢者は7人に1人とも言われており、多少の迷惑をかけてもそういった人たちの票を集めれるならやる価値があるのかもしれません。
https://twitter.com/mamabu55/status/1117321280376541185
こうやって迷惑めっちゃかけてるんですけどね…。
それほどまでになりたい区議会議員などのいわゆる「センセイ」と呼ばれる職業はどれだけ旨みがあるものなのか、興味がでたので調べてみました。
簡単な目次
【利権万歳】選挙カーで名前を連呼する真の理由とは
年収平均は1000万円ほど！
東京23区の議会議員報酬は、実際にもらう額は毎月60万円ほどらしいですが、それプラスなんやらかんやらで年収1000万円ほどになるそうです。
公務員なので、なってしまえば仕事をどれだけしても逆に手を抜いてもこれだけもらえます。
うーん、たしかに目の色変えてなりたがる人が多いのもわかる気がする…。
大企業への就活よりもチャンスありそうですし、なによりサラリーマンと違って政策が失敗しても問題ないのが大きいですよね。
区議会議員ってなにしてるの？
仕事内容をさっと見ていくとこんな感じでした。
- 会議にでて、予算を認定したりものを作る契約をするなど（やり方しだいで利権すごそう）
- 区の仕事のチェックをする（楽そう）
- 区のちからではどうしても解決できないことを国に報告する（消費税増税反対！ってのがこれですね）
- 区民の要望を嘆願書や陳情書として受け付ける
ラクにしようと思えばラクにできそう…。
しかもこれで社会的な権威もつくわけなので、そりゃ人気だわ…って感じですよね。
１年で81日以外は遊べる！？仕事が暇すぎる区議会議員
めちゃめちゃ正直に「区議会議員はヒマ」と書いている方のブログがありました。
参考記事：区議会議員は暇？？？
書かれていることをまとめると、
- 会議や委員会で出席したのは、１年間で81日ほど
- 会議や委員会は１回5分から２時間ほど
- ほとんどの人は特に勉強もせず、次の選挙へのあれこれをするだけ
すごくいいなぁ議員…ｗ
やりようによっては年収1000万円どころじゃなさそう。
そりゃ適当なことを選挙で言って、とりあえず当選したくなる人が多いのもわかりますね。
税金を5億円以上無駄遣いさせても責任を問われない自由さ
以前、北海道旭川市で「大雪りばぁねっと」というNPOの代表が業務上横領の罪で逮捕されました。
このNPOには税金を7億9千万円もムダに使わせておきながら、公務員は一切お咎めなしです。
いやー、これ、もっとうまくやって議員もグルになってたら儲かりそうですよね。
実際にやってる人も少なくなさそうです。
…うっ、これを書いてる間も、選挙カーが大声でがなりたてて集中できないｗ
ぼくらは増税を重ねつつ、議員の高給を守らなくてはいけない
どう考えてもそんな高給な仕事には思えませんが、旨みのある職業であることは間違いなさそうです。
ぼくら庶民はいろんな税金が増えつつ、平均給与はそのまま、物価も上がり続けるなかで、彼らの給与を払い続けなくてはいけません。
増税の前に、議員数減らせよ…という感じがしますが、彼らがそれを選挙で主張することはないでしょう。
「消費税増税反対！」というのは区議会議員に関係があるのか？
消費税増税反対と区議会議員が選挙で主張してますが、その権限が果たしてあるのか疑問に思いますよね。
もちろん、消費税を増税させるかどうかを決める直接の権限はありません。
できることと言えば、国に「◯◯区では、消費税増税反対の署名がこれだけ集まりました」って言うくらいじゃないかな…。
考えてもみてください。
日本政府が「えー消費税の増税ですが、足立区が反対してるのでやっぱやめます」なんてなると思いますか？
日本のあらゆる区が「消費税増税は反対！」と言い出したらそれは効果があるかもしれませんが、区議会議員の選挙で「消費税増税を阻止します！」っていかにもできるかのように言っちゃうのはどうかと思うなぁ…。
でも有権者はアホなので、「消費税増税に反対する、ええ人や」なんて票をいれちゃうんですよね…。
衆愚政治は、高齢者が有権者となり続ける限り果てしなく続く
これから少子高齢化がどんどん進んでいくにつれ、より一層、高齢者の票が強くなっていきます。
どんな人でも、歳を重ねれば認知力、思考力は落ちていきます。
ごく一部、身体能力が落ちる以上に経験値でカバーして、超人のごとく活動する高齢者もいますがレアケースですよね。
ほとんどの人は「よくわからないまま（政策のエビデンスを確認することなく）に投票してる」と思います。
だからこそ選挙では、
- 街中を歩いてやたらと挨拶しまくる（単純接触効果で印象を残す）
- 握手をしまくって好印象を残す
- 選挙カーで名前を連呼しまくる
というのが今もずっと続いているわけです。
有権者の頭が良ければ、こんなことよりも実際に解決すべきテーマの選定とその解決策を重視するはず。
しかし残念ながら、高齢者がなんとなくで決め、若者は義務教育でロクに現実的な政治について学ばない以上、これが変わることはありません。
これが、「他人の迷惑を顧みず、選挙カーで名前を連呼する」理由なのです。
まとめ：区議会議員は美味しい仕事なので、なりたい人は必死になる
サラリーマンで年収1000万円稼ぐ人は、そうとう忙しい＆責任も重大です。
あなたがもし選べるとしたら、区議会議員で1000万円もらうのと、サラリーマンで1000万円を稼ぐことのどちらを選びますか？
正直、選挙ポスターを見ていると、ほとんどの人が胡散臭い表情をしてるように見えます。
もちろんごくごく少数の「本気で住みやすい区にするためにがんばりたい！サラリーマン以上に活動する」という人もいるかも知れません。
どのみち、区議会議員は高給＆仕事もそんなにない＆利権はやり方しだい＆責任を負わされることもほぼないと、超おいしい仕事ということがわかりました。
みんな必死になるよね、そりゃ…。
ちなみに23区の議員、それぞれの区に50人前後もいます。
…絶対そんなにいらないだろｗｗｗ
それだけで1人当たりが月に約60万円の税金がかかるわけなので、50人いたら3,000万円。
たった1つの区だけで、議員に１年でおよそ3億6千万円もかかってることになります。（実際はもっとかかってそうだけど）
そんなに議員のセンセイ、いりますか…？
ぼくらができることと言えば、増税されても物価が上がっても素直に税金を支払い、選挙時期には選挙カーの騒音に耐えることのみです。
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