【忙しい方のための、しょっぱなの結論】暴落の原因にもよるが、日本メインで株価が暴落するとき、米国は影響を受けづらい。米国メインで株価が暴落するとき、日本はめっちゃ影響を受けやすい。
以下、詳しい本文になります。
日本も米国も、いい感じに株価が上がってきてはや10年くらい。
株価の暴落は10年に1度くらいが目安と言われていることもあり、そろそろ不安になる時期でもあります。
10年前はリーマンショック、20年前くらいにはアジア危機通貨、30年前にはブラックマンデー…。
となるとぼくらが狙うべきは、暴落前にショート(ベア・空売り)を入れて、高値で売っておきつつ暴落後の安値で買い戻すということです。
リーマンショックの時には、ヘッジファンドを率いるデイビットアイホーン氏が空売りを盛大に仕掛け、めちゃくちゃ大成功を収めました。
その結果、2017年にはアイホーン氏の純資産は15億ドルまで達しています。
15億ドルってことは…1,600億円くらい。
もうなんでも買えちゃうじゃん…。
リーマンショックの時に空売りしてた人たちは、緻密な調査によってその兆候を発見しました。
ぼくらがこれから起きるかもしれない暴落の兆候を果たして見つけられるのか…それはまぁ正直なところ、難しいですよね。
米国のこととか現地に住んでないとわからんし…。
でも、日本のことならなんとなく兆候はわかりそうな気もします。
この前あった、素人投資家への不適切融資問題(スルガとかかぼちゃの馬車とかTATERUとかのアレ)みたいなのがこれからも続くようだと、流石にヤバそうな感じがしませんか?
こういった情報に敏感になっておけば、暴落の兆候として捉えることができ、然るべきタイミングで空売りを仕掛けることは可能です。
さて、もし日本の株式市場で暴落の兆候を見つけたとき、それは米国の株式にも影響するのでしょうか?
関連性があるとすれば、日本で暴落が始まったときに米国でもショート(売り)を入れておけばさらに儲かるというもの…!
というわけで、日経平均株価とS&P500指数の関連性を改めて確かめてみました!
簡単な目次
日経平均株価【日本】とS&P500【米国】の相関性を改めて探ってみる
1987年のブラックマンデー:米国は暴落、日本もつられて落ちたがダメージは少なめ
チャートの青い線が日経平均株価で、黄色の線がS&P500になります。
1985年、米国がドルの価格を下げてアメリカ製品をいろんな国で売ろうとしました。
いわゆるプラザ合意です。
その結果、1ドル259円だったドル円が、1ドル150円を割り込むまでに下がり、日本人が米国のブランド商品を買いやすくなりました。
日本の消費者は大喜びですよね。
しかし、逆に日本で作った商品を海外で売るときにバカ高い値段になってしまうため、日本企業は不況となります。
これは日本だけじゃなく世界各国で起こり、1987年10月19日、ブラックマンデーと呼ばれる史上最大規模の世界的な株価大暴落が起こりました。
日本もブラックマンデーの影響で株価は大暴落していますが、米国と比べるとそこまで落ちず、さらにその後すぐに回復しています。
1989年には、ブラックマンデー以前よりも日本の株価は上昇していました。
1990年の日本がバブル崩壊したとき:日本はヤバイけど米国は大丈夫
ブラックマンデーの影響も短期間で終わった日経平均株価は、1990年までイケイケな株価上昇を続けていて、米国なんてメじゃねぇぜ!みたいな感じになってます。
1986年あたりから始まった日本のバブルは、ブラックマンデーを物ともせずガンガン上がり続けます。
しかし、1990年初頭でドカーンとバブルが崩壊。
急激に下げて、1992年あたりで米国の平均株価と逆転してしまっています。
日本がヤバくなっているときに、米国はすくすくと成長していますね。
米国はブラックマンデーの影響が長引きましたが、それでも堅実に株価を上昇させていっています。
日本はというと、バブル崩壊後はしばらくずっと株価は低迷したままになります…。
2009年のリーマンショック:米国は大暴落、日本も大暴落
2009年のリーマンショックには、日本も米国も仲良く大暴落しています。
当時、日本はリーマンショックの影響をほかの国に比べたら受けづらいと言われていました。
なぜなら、リーマンショックの原因となったサブプライム関連の金融商品を日本の投資銀行は買ってなかったからです。
ところが世界的な不況になったせいで、日本の輸出メインの企業の業績がガクンと落ちます。
そうなると関連企業の業績も下がり、日本全体の経済も不況になってしまいました…。
結局のところ、アメリカがダメなときは全世界的にダメになってしまうというのがこのときに判明したのです。
2018年以降はどうなるか
そして現在です。
なんだかんだ上下はありつつも、全体的にはいい感じに右肩上がりになってますね。
これがいつガクンと下がるのか、それは誰もわかっていません。
しかし下がるときは今までの傾向からすると一瞬です。
じわじわ上げつつ、ガクンと下げる、この繰り返しで経済は発展してきました。
まとめ:日経平均株価【日本】とS&P500【米国】の相関性
結論としては、
暴落の原因にもよるが、日本メインで株価が暴落するとき、米国は影響を受けづらい。米国メインで株価が暴落するとき、日本はめっちゃ影響を受けやすい。
ということになります。
米国の株価が暴落するということは、米国にも輸出して利益を出している日本企業に影響があるということ。
そのため、米国の株価が暴落すると、日本のみならず世界全体が影響を受けます。
しかし、日本の株価が暴落した場合は、原因が日本のみだったら米国への影響はそんなにありません。
1980年の日本バブル崩壊を見ると、日本だけが急落しています。
もし今後、日本の株価だけが落ちるような原因を見つけた場合は、
- 日本の株で空売りをする。
- 日本の株を持ってたら全部撤退して、米国の株式を買う。
という選択ができます。
そして、日本の株価だけが落ちる原因が現在、確認できるか?というと微妙なところです。
スルガなどの不適切融資問題は、おそらくサブプライムローンみたいな大問題にはならない気がするので、これが暴落の原因とはなりづらいかも。
しかし、ほかにもどんどん問題が浮き彫りになってくると話は違ってくるはず。
このまま沈静化するのか、新たな問題が続出するのか…。
そして米国も本当にこのまま順調に株価を伸ばし続けるのか…?
しっかりと注力して観察していくべき時期であることは間違いなさそうです。
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リーマンショックのとき、つまりサブプライムローン問題で儲かった投資家の映画もあります。
マネー・ショート 華麗なる大逆転という映画で、そこそこ面白かったです!
気になる方はぜひ見てください~。