高齢者が犯罪を犯す合理的な理由と税金の話

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30代でのセミリタイアを目標に頑張る30代(就職氷河期末期の世代)。 派遣社員から転職を5回して、年収1000万円を超えた(副業含め)のちに起業。 バカを行動力で補うタイプ。 最近は投資をようやく覚えて、そっちにハマりぎみ。 お金に悩まない生活を目指して勉強してます! 運用実績はこちらで公表しています。【累計利益1,367,444円】 追記:この前、週間SPA!に投資家として取材されました~!



日本の高齢者は「刑務所に入るほうがメリットが大きい」と思っている人が少なくありません。

完全に闇ですよね…。

BBCニュースでも「日本の年金生活者が刑務所に入りたがる理由」という記事で話題になっていました。

内容をまとめると

  • 刑務所に入ると、タダで衣食住が揃う
  • 刑務所にいる間も年金は支給され続けるので、出所したときには結構な額になっている
  • 65才以上の犯罪者は、3分の1が過去に6回以上有罪となっている
  • そのことに対して罪の意識はまったくない(という印象を受けた)
  • 彼らを生かすのは税金

という感じです。

参考記事:日本の年金生活者が刑務所に入りたがる理由(BBC)

記事の中では、「高齢者による犯罪比率が高くなってる」とありますが、実際にどれくらいの人が服役しているのかを調べてみました。

そして高齢の受刑者にどれくらい税金が使われているのかもおおよそわかりました。

いやー正直、「これは解決できないし、これからさらに税金がどんどん使われることになるだろうな」という感じ。

投資目線でいうと、

「株式の長期投資は鉄板と言われているが、あくまでも将来性がある国の話。日本は老人とともに衰退するので長期投資は向かない」

これがぼくの結論です。

実際、どれくらいマズイことなのかをみていきましょう。

高齢者が犯罪を犯す合理的な理由と税金の話

高齢者の犯罪は繰り返される

2016年に有罪が確定した65才以上の2500人中、3人に1人が6回以上有罪となっているそうです。

ここまでくると刑務所が税金で運営される老人ホームみたいなものですね。

すでに当てにならない年金

今、老人の世代はいわゆる「貰い得」世代のはずです。

年金もぼくらが高齢者となる時代に比べるとものすごくもらっているはず。

それなのに「年金だけでは生活できない」という理由からワザと罪を犯して刑務所に入る人も少なくありません。

貰い得世代ですらこれなのに、払い損世代が高齢者になってくるとどうなるのか…。

さらに高齢者の犯罪は増え、刑務所は高齢者でパンクするようになっても不思議じゃなさそうです。

なんで生活保護じゃなくて刑務所なの?

生活保護を申請するときは、子供や兄弟姉妹、親族などから援助が受けられる状態だと一般的には難しくなります。

そのため、「生活保護でお金をもらうよりは、刑務所で衣食住がタダで揃えられるほうがいい」となるわけ。

年金を受給している場合は、生活保護を受けれたとしても額が少なくなってしまいます。

刑務所に入れば、年金を減らされることなく過ごせるのもメリットになってしまっているんですね。

しかも刑務所の場合、なにか急病が起きた時も安心です。

高齢者に多い犯罪は「窃盗」「粗暴」

内閣府が作成した資料によると、高齢者の犯罪で多いのは「窃盗」と「粗暴」です。

2016年(平成28年)には、65才以上の窃盗犯が3,3979人、粗暴犯が6.379人になります。

つづいて知能犯が1134人、風俗犯が467人、凶悪犯が391人、その他が4,627人と続いています。

風俗犯というのは、強姦罪や強制わいせつ罪などのこと。

高齢者なのに…。

そしてなんと凶悪犯が2016年だけで391人もいます。

老人だからといって甘く見てはいけませんね。

受刑者1人にかかる税金はどれくらい?

さきほどのBBCのニュースによると、2年の刑期で840万円使われるとのこと。

1年で420万円ですね。

しかし、「刑務所の経済学」では、1人あたりの収容費用は年間約300万円となっています。

この差はなんなのかなと思ったんですが、おそらく高齢受刑者用の対応にお金がかかっていることが要因となってそうです。

刑務所の店員拡大、女性看守の増員、手すり、特殊なトイレの設置など、普通の受刑者よりもお金がかかるわけですね。

そして2016年の65才以上の受刑者数は46,977人。

一人あたり420万円かかるとすると、年間で約1,973億円の税金がかかっている計算になります。

そしてその間も年金は支払われるため、それも合わせると一体いくらになるのか…。

ちなみに日本の平均寿命は84才なので、もし65才で犯罪を犯しそれから出所するたびになんども罪を犯して収監されたとします。

平均寿命までに19年あるので、亡くなるまで年間420万円かかるとすると1人あたり7,980万円の税金がかかってるということに…。(プラス年金)

うーん、いいのかそれで…?

この問題はどうすればいいのか、結構ムズカシイですよね…。

高齢者の犯罪は本当に増えているの?

内閣府が発表してるデータによると、2016年までしかありませんがこのようになっています。

2007年から増えていません。

これはちょっと意外です。

しかしこれは検挙された人の数なので、刑務所にいる高齢者はどんどん増えています。

公表されてるデータは平成27年までしかありませんでしたが、とんでもないことになっています。

参考:法務省 平成28年度版犯罪白書

高齢者の受刑者数はどんどん増えていっています。

そして6回以上入ってる人の割合が多すぎる…。

平成27年度の再入者率はなんと69.6%もあります。

ここまで再犯率が高いと、刑務所が更生をさせる場所ではなく、税金で運営される老人ホームになってると言っても過言じゃないですよね。

刑務所の老人ホーム化は今後どうなるのか

シンプルに考えて、現在の年金が”貰い得世代”ですら年間5万人近くが収監されています。

受け取る年金がさらに少ない”払い損世代”が高齢者になったとき、いままで以上に高齢者の犯罪が増えてもおかしくありません。

むしろ増えるほうが自然です。

それに対して打つ手があるかというと…なかなかないですよねぇ。

まさか「老人だけ犯罪を犯してもスルーする」なんていうことになるわけもありませんし、「年金を増やして生活できるようにする」なんていうことができるわけもありません。

ちなみに2018年時点で50代の年収300万円未満の約40%が貯蓄ゼロです。

50代で年収300万円未満は、約4%ほど。

2019年2月時点で50代は約1,607万人なので、その4%というと約64万人。

ということは最低でも64万人が貯蓄ゼロで年収300万円未満のまま高齢者になる可能性があるわけで、そうなったら年金だけでは生きていけません。

うーん、ものすごく超ざっくりした計算ですけど、ニュアンス的には「なんかすごくマズイ感じがする」くらいにはあってそうです。

まとめ:高齢化問題と年金問題は思った以上に根深い。日本株の長期投資は、よくよく考えてからしよう

今後、高齢で犯罪を犯す人がどんどん増えていけば、その人たちの生活もろもろにかかる税金はどんどん増えていきます。

そして税金を払うのは、働いている世代。

働いてる世代はどんどん少なくなっていき、高齢者は逆に増え続けます。

税金が今以上に増えれば、生活に余裕がなくなり、経済も低迷します。

オリンピックに税金3兆円かけるだけの意味が果たしてあるのか…。

さらに年金が当てにならないことがわかってきたので、将来への貯蓄もしていかなくてはなりません。

うーん、日本の景気が上向くイメージがまったくつかない…。

移民でどうこうとかそれで解決するようなものでもない気がするんですけど、解決するのかかなり疑問です。

ぼくら個人でできることと言えば、やはり「日本株以外の長期投資をする」ことくらいなんですよね。

直近でいうと、中国も米国もインドも上がるのか下がるのかまったくわからない状態ですが、長期目線で言えば日本よりもいい投資先だと思います。

実際にぼくの運用成績も載せてますので、ぜひこちらも参考にしてみてください!

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