メガバンクで買った人の4割が損失しているとのデータが出てきました。
これを見て、「なんだ6割、つまり半分以上の人がプラスになってるじゃん…」と思ってはいけません。
そもそも、ここ数年間の株式市場の動きを見ていると、日本もアメリカもかなり右肩上がりです。
つまり普通にインデックス投資してたら利益が出ているということになります。
※インデックスってなんぞ?という方は、超わかる!インデックス投資とは?【初心者向け】を読んでみてください!
その状況でなんで4割もの人が損失を出しているのか…。
ぼくが考える大きな理由は、
銀行の窓口で投資信託を買うから
です。
なぜ窓口で買う人は大損をしてしまう可能性が高いのか、その推察に至った理由を書いていきます!
簡単な目次
投資信託で大損する人の決定的な理由
ここ数年間のチャートをおさらいしてみる
青色が日本の代表的な株価指数、日経平均です。
水色はアメリカの代表的な株価指数、S&P500です。
そして紫は、これまたアメリカの代表的な株価指数、NASDAQになります。
どの指数も右肩上がりですよね。
これをみた限り、2015年くらいにこれら代表的な指数に連動した投資信託を買ってる人はプラスになってるわけです。
こんな状態なのに、なぜ投資信託で損をする人がいるのか…?
ポイントは
- 経費(年間にかかる費用)の高いものを選んでいる
- アクティブファンドを選んでいる
という2つだと思います。
そしてそれらをなぜ選んでしまうのかというと、銀行の窓口で進められるままに買ってしまう方が多いんですよね…。
手数料の高い投資信託を買ってはいけない
ほぼ同じような内容の投資信託でも、窓口で進められるものと、ネットで買えるものでは手数料が違います。
例えば、三菱UFJのイーマクシスシリーズ。
窓口で買えるイーマクシス 日経225インデックスの経費は、0.432%です。
それに対し、ネットで買えるイーマクシス スリム日経平均の経費は、0.159%です。
窓口で買う場合、人件費がかかってくる分、経費も高いものになっている…のかもしれません。
経費が高ければ高いだけ、利益を圧迫することになります。
逆に銀行側からしてみれば、経費が高い投資信託を売れば儲かるわけです。
窓口で投資信託を売るおねーさん達はノルマがある(と窓口の人から聞いた)ので、できるだけ銀行にとっていい商品を売らなければいけません。
そう考えると、自分で考えずにオススメされた投資信託を買ってしまうのは、非常によくない買い方ということがわかります。
アクティブファンドは本当にリターンが高いのか
よく言われていることですが、「長期で見ると、ほとんどのアクティブファンドは、インデックスに負けている」という検証結果があります。
ひふみ投信は、アクティブファンドですね。
短期間で見ると素晴らしいリターンを出しているファンドもあり、一見、魅力的に見えます。
しかし、長期で見ると結局インデックスのほうがリターンが大きい可能性が高いというデータがあるので、ぼくは買っていません。
参考:ひふみ投信はスゴい…けど、デメリットを考えるとなかなか手を出せない理由
さらに言えば、アクティブファンドの平均経費は1.6%とめちゃくちゃ高いです。
どんなに良さそうな投資信託でも、経費が1%を超えるものは、うーん…。
海外ETFのS&P500【VOO】なんて経費は0.04%しかかかりません。
参考:バフェットもおすすめのS&P500インデックス投資をしてみる
どう考えてもインデックス投資(さらに海外のETF)のほうが有利です。
大損しないためには、オススメされる投資信託を買うのではなく、自分で調べて買う
今回の金融庁の調査では、大手銀行&地方銀行29行の平均運用成績は46%が損を出しているという結果でした。
さらに、三菱UFJ銀行では42%、みずほ銀行では46%、三井住友銀行では約4割となっています。
聞いた話によると、窓口でトルコ債権の投資信託をオススメされて買ってる人が結構いるんだとか…。
トルコリラは金利がやたらと高いので、「持ってるだけで儲かる!」みたいに考える人が多いそうです。
でも金利が高いということは、それだけ不安定な通貨ということ…。
実際、2015年1月には50円くらいだったトルコリラですが、2018年9月の時点で16円ほどに下がっています。
金利が高くてもこんなに下がったら大損してる人がほとんどなはず。
いくらオススメされても、こういったアブナイものに投資をしてはいけません。
そらすけの運用実績もまるっと公開しています!
ぼくが始めて資産運用をしてからの月別実績も正直に公開しています。
アクティブファンドとは、市場の平均(インデックス)よりも利益を出そうとするファンドのこと。
これから価格が上がりそうな銘柄を調査してファンドに組み込むため、手数料も高めに設定されています。