グロース株(成長株)という今後も持続的に大きく成長することが予想される銘柄を集めたバンガード米国グロースETF【VUG】。
成長が期待できる株を選んでくれるなんてすごく便利やんけ…!と思いますが、その基準はなかなか素人判断ではわからないものもあります。
例えば、いまのところ主要銘柄にウォルト・ディズニーが入ってたりしますが、成長株というよりは安定株な気もするような…。
ほかにもグロース株の代表みたいなネットフリックスが逆に上位銘柄には入ってなかったりと、素人投資家的な基準とは違うものさしで決まることがあるのは理解したほうがいいと思います。
グロース株ETFなので、銘柄の移り変わりもそこそこある(売買回転率8.3%)ため、持ってて面白いETFですね。
しかもリターンも結構良くて、実力派のETFです。
簡単な目次
これからの成長に賭けるバンガード米国グロースETF【VUG】
おすすめ度 | |
概要 | 米国の成長株が期待できる大型株を集めたETF |
リスクの低さ | |
リターンの期待値 | |
1年トータルリターン | 14.6%(過去の参考値) |
3年トータルリターン | 14.46%(過去の参考値) |
経費率(費用) | 0.05%(めちゃめちゃ安め) |
銘柄の数 | 約306銘柄(少し少なめ) |
PER | 23.34倍 |
銘柄の代表的な市場 | 米国 |
予想されるリスク | 米国の景気が悪くなるとモロに影響を受ける。 |
ベンチマーク指数 | CRSP USラージキャップ・グロース・インデックス |
リスクヘッジとしてほかに持っておきたい銘柄 | VT |
※記事を書いたときのデータになります。現在の情報は、バンガードの公式サイトをご覧ください。
【VUG】のチャート
参考:ブルームバーグ
さすが安定の米国株ETFって感じです。
いい感じすぎてヤバイ。
金利上昇を受けて直近では下がってますけど、これはこのETFだけが下がってるわけじゃなくて全世界の株式がだいたい下がってます。
ホントにグロース株(成長株)が選ばれてるの?
さて、このVUGでは本当に成長しそうな株がちゃんと選ばれているのでしょうか。
その検証のために、S&P500(米国の代表的な指数)との比較をしてみたいと思います。
S&P500系ETFの代表であるVOOとの比較チャートがこちら!
青い線がVOOで、オレンジの線がVUGです。
おお…。
めっちゃVOOよりもいいリターン出してる!
しかも下落するときもVOOよりマシな感じか同じくらいになってますね。
2015年からのチャートだと、VOOよりリターンが悪い時期はほとんどありません。
スゴいなVUG!
でもあんまり日本だと有名じゃない気もする…というかそもそも日本でETFやってる人が少ないから話題にならないだけかな…w
【VUG】の配当利回り
直近の配当は1.24%とちょっと少なめ。
グロース株だからこれは仕方ないですね。
成長株なので、企業の利益は配当に回すよりも企業の成長にツッコむのはセオリー通りです。
ちなみにS&P500系のVOOは1.9%なので、配当利回りで言えばVOOのほうが高くなります。
グロース株の対極とも言えるバリュー株ETFもある
VUGはグロース株ですが、バリュー株(企業の価値に比べて株価が割安!お買い得~となってる株)のETFもあります。
それが、バンガード米国バリューETF【VTV】です。
VTVもそこそこいい感じのリターンを出しているのですが、直近はVUGのほうがリターンは大きくなっています。
青い線がVUG(グロース株)で、赤い線がVTV(バリュー株)です。
うーん、VUG強し…!
ただし、配当で言えばVTVは2.74%もあるので、一概にVUGがいいとも言えません。
価格を重視するか配当利回りを重視するか…難しいところです。
トータルリターンだとVUGがいまのところ良いので、迷ったらVUGでいいかも。
【VUG】の上位銘柄
銘柄 | 割合 |
アップル | 7.94% |
アマゾン | 6.72% |
フェイスブック | 3.21% |
アルファベット | 5.79% |
ビザ | 2.16% |
ホームデポ | 1.92% |
マスターカード | 1.66% |
ボーイング | 1.64% |
ウォルト・ディズニー | 1.34% |
やっぱりというか、テクノロジー関連や消費者サービスが多めですね。
逆にエネルギー関連はあんまり入っていません。
アップルとアマゾンの割合がかなり多いので、この2つがコケたら結構痛そう…。
【VUG】の信託報酬・手数料
1年間の経費率(信託報酬などの費用)は0.05%です。
めちゃくちゃ安い!
超良心的な費用だと思います。
さすがバンガード…。
【VUG】のPER
PERは23.34倍と割と高めになってます。
成長株≒人気がある株なので、これは仕方ないですね。
これはつまり、割高株を買ってるとも言えます。
株式投資のセオリーは、割安株を見つけて買うことなので、その真逆の戦法を撮ってるVUG。
でもセオリーが正しければ割安株ETFのVTVのほうがリターンは高くなるはずなのに、実際はVUGのほうが有利になってます。
セオリーを重視するか、過去の実績を重視するか…。
好みが分かれるところですね。
ちなみにぼくは過去の実績重視なので、VUGにしますw
【VUG】の出来高
10月19日の出来高はおよそ586万売買でした。
売買するのにまったく問題なく心配もない出来高です。
まとめ:有名じゃないけど、かなり良いといえる米国グロースETFです。【VUG】
アメリカ経済が好調なときはこれを買っとけ!的なETFだと思います。
暴落時にも意外と強い(VOOと変わらないくらいの下落率)ので、長期保有にも良さそう。
うーん、調べてみるまでこんなにいいとは思わなかったな…。
意外ですが、かなりいい成績のETFです!
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ETF、なんか全部良さそうでわからなくなってきたぞ…というときにぜひ!笑
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