アメリカの成長に賭けるインデックス投資、トータルストックマーケットETF【VTI】

アメリカを代表するインデックス投資トータル・ストック・マーケットETFのイメージ

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30代でのセミリタイアを目標に頑張る30代(就職氷河期末期の世代)。 派遣社員から転職を5回して、年収1000万円を超えた(副業含め)のちに起業。 バカを行動力で補うタイプ。 最近は投資をようやく覚えて、そっちにハマりぎみ。 お金に悩まない生活を目指して勉強してます! 運用実績はこちらで公表しています。【累計利益1,367,444円】 追記:この前、週間SPA!に投資家として取材されました~!



アメリカ全体の株価が上がれば一緒にあがる、トータルストックマーケットETF【VTI】。

似たようなETFにS&P500を元にしたVOOもあります。

違いとしては、S&P500のVOOは大型株がメインで、トータルストックマーケットETFのVTIは、大型株がメインなものの、中型株、小型株もカバーしているという点です。

VTIはその分、銘柄数も多く、約3,637銘柄となっています。(VOOは約500銘柄)

とはいえ、実際のリターン(利益)で言うとどちらも同じくらい。

どちらが有利かは意見が分かれており、好みで選んじゃってもいいかなーという感じです。

※そもそもETFってなに!?という方はこちらの記事を読むと3分でわかります!

参考:超わかる!インデックス投資とは?【初心者向け】

sorasuke

S&P500は超お金持ちのバフェットも推薦しているので、こっちもアリです。

参考:バフェットもおすすめのS&P500インデックス投資をしてみる

注意したい点としては、「いろんなETFを買って、リスクを分散するぞー!」というときに、VOOとVTIの両方を買ってもリスクは分散されないということ。

アメリカの株価が全体的にがくーんと落ちたら、VOOもVTIも両方下がりますw

そのためリスク分散には向きません。

買うときは、どちらか一つでオッケーだと思います!

アメリカの成長に賭けるインデックス投資、トータルストックマーケットETF【VTI】

VTIのチャート

いい感じに右肩上がりなチャートになっています。

おすすめ度

ETFのオススメランキングはこちらです。

概要 アメリカの市場全体を網羅したETF。アメリカが伸びるぜ!でも企業がわからん!というときにちょうどよい。
リスクの低さ
リターンの期待値
1年トータルリターン 7.51%
3年トータルリターン 11.25%
経費率(費用) 0.04%
銘柄の数 約3,637銘柄(かなり多い)
PER 18倍
銘柄の代表的な市場 米国
予想されるリスク 米国経済が不調になるとマイナスになる可能性が高い
ベンチマーク指数 CRSP米国総合指数のパフォーマンス
リスクヘッジとしてほかに持っておきたい銘柄 VT

※記事を書いたときのデータになります。現在の情報は、バンガードの公式サイトをご覧ください。

トータルストックマーケットETF【VTI】の特徴

今回勉強したVTIも、毎度おなじみバンガード社の商品になります。

なんでバンガードかというと…経費率がめちゃくちゃ安いから!

これもVOOと同じく安定の0.04%です。

ほぼ気にしなくていいレベルですね。

それでいて、ブルームバーグで見た直近1年のトータルリターンはなんと17.98%。

めっちゃでかいです。

100ドル分買ってたら117.98ドルになってるということなので、良きですよね。

トータルストックマーケットETF【VTI】の主要銘柄

銘柄 割合
アップル 3.03%
マイクロソフト 2.7%
アマゾン 2.38%
フェイスブック 1.63%
JPモルガン・チェース 1.32%
バークシャー・ハサウェイ 1.28%
エクソンモービル 1.22%
アルファベット 1.15%
ジョンソンアンドジョンソン 1.14%

上位の銘柄は、有名な企業が目立ちます。

というか、ほとんどの銘柄がほかのETFにも入ってるから目新しさがないとも言えますw

それだけ鉄板な企業がメインという感じなのかな…。

全体で言うと、約3,637銘柄が組み込まれています。

ちなみにこのトータルストックマーケットETF【VTI】は、CRSP USトータルマーケットインデックスへの連動を目指しています。

セクター別も見てみましょう。

セクター 割合
金融 20.5%
テクノロジー 19.4%
資本財 13.4%
消費者サービス 13.1%
ヘルスケア 12.5%
消費財 8.5%
石油・ガス 5.5%
公益 2.8%
素材 2.5%
通信サービス 1.8%

セクターで見ると、金融ががっつり多めです。

金融&テクノロジーは、これからの時代も安定してそう…。

米国株式市場の強さの秘密

米国株式系のETFはリターンの高さがほかの国のETFよりもかなり高めですが、それにはちゃんとした理由があります。

  1. 先進国なのに人口が増加している(若者は日本ほど減らない)
  2. 多国籍企業が多い
  3. 米国市場は世界最大規模
  4. これからも世界をどんどん進化させるIT系の大企業はほとんどすべて米国企業

1.先進国なのに人口が増加している(若者は日本ほど減らない)

アメリカと日本の人口チャート

アメリカは先進国の中では珍しく人口がどんどん増加していっています。

人口が増加するのは経済的にもとても重要なことで、日本の高度経済成長ができたのも人口ボーナスがあったからと言われています。

人口が増えるなかでもっとも大切なのが、「若い人の割合が多い」ということ。

若い人が多ければ多いほど、社会に活気がでて消費も拡大し、イノベーションも起こりやすく、会社も成長しやすくなります。

アメリカの年代別人口

正確なデータが2016年しかありませんでしたが、アメリカの人口グラフを見てみると、20代前半が一番多くなっています。

ということは、これから15~20年くらいは安泰とも言えます。

アメリカの出産率

出産率も見てみましょう。

これはさすがにアメリカといえども下がってきています。

数値にすると、2018年は1.8くらい。

ちなみに2以上じゃないと、若い人がどんどん減っていく計算になります。(親は2人なので、2人以上子どもを産まないと減っちゃいます)

このままいくと、50年後くらいはさすがにアメリカもヤバいかも…とはいえ50年もたったらテクノロジーの進歩により少子化問題なんてなくなってる可能性のほうが高いです。

日本はというと、1.44くらいなのでヤバイどころじゃありません。

先進国の中で一番最初に少子高齢化という試練を受けることになります。

2024年には、国民の三分の一が65歳以上という異常事態になるので、日本経済の長期ETFはオススメできないかも…。

日本は長寿国なので、よりいっそう高齢化が問題になってきます。

アメリカと日本の寿命比較

アメリカと日本の平均寿命比較です。

日本は約84歳、アメリカは約79歳です。

アメリカも老人の数はもちろん増えますが、日本と比べてやく5年、寿命の差があります。

長生きはいいことですが、その分、税金も多くかかってくるため、国の負担が多くなってきます。

国の負担が多くなる=税金が増える、ということなので、若い世代はより多くの税金を払うことになり、経済が冷え込みます。

日本は今後、税金が増える可能性が高そうですが、アメリカではまだそんなことにはならなさそうですね。

2.多国籍企業が多い

アメリカの企業は多国籍企業が多く、ぼくらの日常生活にも欠かせないものとなっています。

  • アップル・・・iphoneなど
  • マイクロソフト・・・仕事用PCのウインドウズ
  • アマゾン・・・ネットでの買い物
  • フェイスブック・・・超有名SNS
  • ツイッター・・・なぜか日本の国民性に合ってて本国よりも人気
  • インスタグラム・・・意外とみんな飽きない
  • アルファベット・・・グーグル検索などの超巨大企業

などなど…。

普段使うクレジットカードのマスターカードやVISAなんかもアメリカの企業です。

多国籍企業は国を超えて全世界に広がるので、その分、利益も莫大なものになります。

3.米国市場は世界最大規模

そもそもアメリカの市場は世界最大規模の大きさを誇っています。

動いているお金の額がとんでもないため、世界中の企業が資金調達に集まりやすく、その中には急成長して伸びる会社があるかも知れません。

4.これからも世界をどんどん進化させるIT系の大企業はほとんどすべて米国企業

多国籍企業のところでも書きましたが、これからの時代を牽引していくのはIT系の会社です。

人工知能(AI)やIoT(家電がネットにつながってより便利になること)、自動運転、二足歩行のロボット、宅配ドローン、VR、宇宙開発…。

例をあげたらキリがありません。

一般的にVTIのようなETFに含まれていないベンチャー企業で革命的な技術が開発されたとしても、上で書いたような巨大多国籍企業に買収されることが多いです。

そのため、投資家的にはとりあえず巨大多国籍企業が多いアメリカ株式市場ETF(VTI)に投資しておけばオッケーかなーと思っています。

トータルストックマーケットETF【VTI】は買い?

VTIは買いなのかどうか…。

上でも書いちゃってますが、ぼくは買ってもいいETFだと思っています。

理由はいくつかあり、

  • 出来高が多く、売ったり買ったりしやすい。(流動性があるし、バンガード社の倒産のリスクは限りなく低い)
  • 手数料が激安の0.04%なので、利益を圧迫しない。

さらに重要な点は、「アメリカは過去200年近くに渡って株価を右肩上がりに上昇させてきた」という実績があります。

ダウ平均株価の推移

参考:世界経済のネタ帳

順風満帆に見えるアメリカのダウ平均株価ですが、実際には何度もピンチがありました。

1914年は第一次世界大戦

1939年は第二次世界大戦

1971年はニクソンショック

1987年はブラックマンデー

1990年は湾岸戦争

2000年はITバブル崩壊

2008年はリーマンショック

これらの度に株価は下がり、そしてまたそれ以上に上昇する、という繰り返しで来ています。

この流れが長期的に続くと仮定すれば、悪くないですよね。(優位性はありますが完璧ってわけではないので、リスクがゼロではありません)

ちなみに、似たよう感じで右肩上がりの国がほかにあるかというと…実はあるんです。

それは、ぼくが別記事でオススメしているインド!

インド・SENSEX指数の推移(1998~2018年)

参考:世界経済のネタ帳

インドの代表的な指数であるSENSEXを見てみると、めっちゃ右肩上がりです。

将来有望感ありますよね…!

インドの場合、人口ボーナスもあるのでこれからさらにグーンと伸びる可能性が高いと思っています。

sorasuke

インドに投資するのもいいやんけ…と思った方はこちらの記事もどうぞ!

参考:【ETF】これからはインド!インデックス投資でオススメを調べてみた

さて、日本はどうかというと…。

日経平均株価の推移(1980~2018年)

参考:世界経済のネタ帳

日本の日経平均は、残念ながら全然右肩上がりじゃありません…。

バブルが弾けてからずーっと落ち続けて、アベノミクスが始まったころからようやく上がってきたという感じですね。

今後はというと…やはり少子高齢化もどんどん深刻化してくるので、あまり楽観視はできません。

ETFなどの長期投資をするのであれば、アメリカやインドといった長期的に右肩上がりで来ているものに投資をするほうが低リスクと言えます。

その点、トータルストックマーケットETF【VTI】は、アメリカ市場の全体をまるっと網羅しているので、アメリカが成長していけばVTIもどんどん上がっていくわけです。

S&P500(VOO)は、大型株しかないので、中型株、小型株でどーんと飛躍した会社があっても影響を受けません。

VTIだと中型、小型も網羅しているため、小さい会社が超急成長したときにはよりリターンが多くなってきます。

そう考えると、VOOよりもVTIのほうがオススメかなぁ…。

でも長期で見るとどちらもほとんどリターンは変わらないので、やっぱりお好みで選んでいいと思いますw

ちなみにVOOもVTIも、国内の証券会社に口座開設すれば、簡単にサクッと買うことができます!

ETFのおすすめランキングも作ってみました

sorasuke

ETF、なんか全部良さそうでわからなくなってきたぞ…というときにぜひ!笑

参考:【自腹研究】おすすめETFランキング!

海外ETFを簡単に買う方法【初体験の方向け】

sorasuke

「ETFの素晴らしさはわかった!でも買い方がわからん!」

というあなたのために、わかりやすい記事を書きました。

この記事では、実際にぼくが100万円でETFを買っています。

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【スマホ・PC】海外ETFのめちゃくちゃ簡単な買い方【SBI証券編】

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これからはじめられる方も、ぜひ参考にしてみてください~。

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