米国の小型・中型株をメインとしたETFが、米国エクステンデッド・マーケットETF【VXF】です。
米国の代表的な指数であるS&P500は大型株しか入っていないため、このETFを一緒に投資すれば、米国の小・中・大型株の全てに投資することができます。
…とはいえ、それだったら最初から米国株の全てを網羅しているバンガード・トータルストックマーケットETF【VTI】があるんですけどね…w
はたしてVXFの存在価値はあるのか!?
検証してみました。
簡単な目次
VXFの解説前に、VOOやVTIとの比較
似たような感じのETFがあるので、ちょっと整理してみたいと思います。
S&P500ETF
【VOO】 |
エクステンデッド・マーケットETF
【VXF】 |
トータルストックマーケットETF
【VTI】 |
|
販売会社 | バンガード | バンガード | バンガード |
内容 | 米国の代表的な大型株 | 小型、中型株 | 米国株の小~大型株を網羅 |
銘柄数 | 約500銘柄 | 約3,279銘柄 | 約3,637銘柄 |
経費率(年間の費用) | 0.04% | 0.08% | 0.04% |
※記事を書いたときのデータになります。現在の情報は、バンガードの公式サイトをご覧ください。
となります。
うーん、経費率で言ったらVXFはちょっと高めですね。
それでも激安には変わりないんですけど、気になるところです。
それぞれのチャートも比較してみました。
ええと、青がVOO(大型株)で、紫がVXF(小・中型株)、緑がVTI(全部)です。
どれもさほど動きは変わりませんね…。
これだったら費用の安いVOOやVTIでいいんじゃない…?という身も蓋もない感じもしますw
とはいえ、超暴落相場がもし来た場合、回復しやすいのは小型や中型の株です。
そういったときにはこのVXFが効果を発揮しそう…かも!
というわけで、VXFを知ってて損はないのでまるっと解説していきます~。
少しダイナミックな動きをする米国エクステンデッドマーケットETFを【VXF】は買いか
おすすめ度 | |
概要 | 米国の小型・中型の銘柄を集めたETF |
リスクの低さ | |
リターンの期待値 | |
1年トータルリターン | 4.71%(過去の参考値) |
3年トータルリターン | 10.7%(過去の参考値) |
経費率(費用) | 0.08%(かなり安め) |
銘柄の数 | 約3,279銘柄(そこそこ多め) |
PER | 18.41倍 |
銘柄の代表的な市場 | 米国 |
予想されるリスク | S&P500が下がったらこれも連動して下がる確率が非常に高い。 |
ベンチマーク指数 | S&Pコンプリケーション指数 |
リスクヘッジとしてほかに持っておきたい銘柄 | VEA、VGK |
【VXF】のチャート
参考:ブルームバーグ
米国経済が調子いいので、いい感じに上がってきています。
悪くない感じ…!
米国の景気動向にリンクしているので、価格が上がるか下がるかはS&P500を見るときと同じような感じで大丈夫です。
【VXF】の配当利回り
直近の配当は1.67%と普通な感じ。
まぁまぁいいと言えばいいかな…。
VOOのほうが実はちょこっと良かったりする(1.9%)けど…w
【VXF】の上位銘柄
銘柄名 | 割合 |
テスラ | 0.74% |
サービスナウ | 0.64% |
ワールドベイ | 0.53% |
スクエア | 0.47% |
ラスベガス・サンズ | 0.44% |
ワークデイ | 0.42% |
バロアルトネットワークス | 0.39% |
TモバイルUS | 0.36% |
デルテクノロジーズ | 0.35% |
スブランク | 0.34% |
ちょいちょい聞いたことのある名前が出てきますね。
小型・中型株なのに有名というのはさすが米国って感じです。
【VXF】の信託報酬・手数料
1年間の経費率(信託報酬などの費用)は0.08%です。
激安なんですけど、冒頭にも書いたようにVOOやVTIのほうが安くなっています。
これが地味にネックなんですよね…。
安いからいいっちゃいいんですけど、さらに安いのがあるからうーんという感じ。
【VXF】のPER
PERは18.41倍とまぁそこそこ高いけど普通かな、という感じ。
これもVOOやVTIと比べてもそんなに差はないです。
【VXF】の出来高
10月13日の出来高はおよそ271万売買でした。
意外と結構流動性ある…。
そんなに魅力あるかな…?(失礼)
たしかに悪くはないので、買って失敗という感じじゃないですよね。
まとめ:バンガード米国エクステンデッド・マーケットETF【VXF】は優秀だけど、あと一歩という感じ
VXFはなんだかんだいって、経済大国な米国を象徴するETFの一つだと思います。
ただ、VOOとか持ってたらそれでいいんじゃない…?という気がしなくもなくもない…というかそう思いますw
唯一VOOより有利かもと思うのは、大暴落が来て株価が長く低迷したあとは、身軽な小型・中型株のほうが上がるスピードは早そうという点。
普段はVOOにして、大暴落が来て株価が低迷したときはVXFという作戦でもいいと思います。
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