投資信託なのに、手数料が激安で有名なイーマクシス スリム。
ETFと違い購入手数料がゼロで、さらにつみたてNISAにも対応しているとなれば、買わない理由もないのでは…!?
という勢いだけで買ってみましたw
ぼくが買ったのはeMAXIS Slim(イーマクシス スリム)のバランス8資産均等型です。
なぜこれを選んだのか、イーマクシスとイーマクシス スリムの違いはなんなのか、まるっと評価していきたいと思います!
簡単な目次
【100万投資してわかった】イーマクシス スリムの本当の評価【eMAXIS Slim】
結論から書く、イーマクシス スリム バランス型の評価
最初にぼくがなぜ100万円をイーマクシス スリムバランス8資産均等型に投資したのか、その理由を書いていきます。
- 投資信託なのに手数料が年間0.1728%とめっちゃ安かったから。
- 海外ETFばかり買ってたので、投資信託も試してみたかった。
- つみたてNISAにも対応しているので、とりあえずどんなものか買ってみたかった。
- 購入手数料がないのがお得感ある。
- 投資内容が、実はロボ・アドバイザー系と似てるから比較したかった。
という感じです。
ちなみに買ったのが1ヶ月くらい前で、いまのところのトータルリターンはこんな感じ。
ええと、1ヶ月くらいで7,794円のリターンだから、0.7%ってことですね。
投資信託は1ヶ月じゃ真価がわからないので、このまま5年くらいはほっときます。
今のところ悪くない感じの感触です。
もっと増えないかな~w
追記:3ヶ月後には13,898円となっていました~!(資産運用発表の記事はこちら!)
イーマクシスとイーマクシス スリムの違いは?
イーマクシスが最初にできた商品で、そのあとにできたのがイーマクシス スリムになります。
どちらも三菱UFJ国際投信の商品で、どちらも実はリスクはほぼ同じです。
でも、イーマクシス スリムのほうが手数料が安いというメリットがあるんですよ…。
その理由としては、イーマクシスは証券会社や銀行など対面式の販売をしているのに対し、スリムはネット証券のみとなっていることが挙げられます。
つまり、
- イーマクシス・・・証券会社などの窓口で営業マンから購入(人件費が結構かかっている)
- イーマクシス スリム・・・インターネットでネット証券会社から購入(人件費がほぼかからない)
というところで手数料の差がついているというわけですね。
注意したいポイントは、イーマクシスもネット証券から買えるということです。
イーマクシス スリムを買おうとして、間違えてイーマクシスを買っちゃった!なんてことにならないように注意してください。
キーワードはスリム!
イーマクシス スリムシリーズは10種類
一言でイーマクシス スリムと言っても10種類ほどあるのでそれぞれの特色を書いていきます。
いやー調べるのめんどかった…w
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
ぼくが購入したのがコレ。
いろんな国の株式やリート(不動産)、そして国債などにまんべんなく投資する商品です。
解説資料から引っ張ってきたデータがこちら。
まさに8資産均等!って感じですね。
いろんな国のいろんな株式やリート、債権をまるっとカバーしているので、比較的安定した資産運用ができます。
もちろん世界的な不況になったら、いくら資産を分散させていてもマイナスになることがありますが、それはどんな投資にも言えることなので仕方ありません。
記事を書いている現状でいうと、国内株式が下がっていますが、それ以上にアメリカなどの先進国株式が上がっているので結果的に7,700円くらいプラスになっている状況です。
国内株式…大丈夫かな~。
ちなみに8資産均等型の仕組みはこんな感じになっています。
※参考資料:イーマクシスの解説PDF
この図でいうと、ぼくらは投資者のところに入ってきます。
ぼくらがイーマクシス スリム バランスを買うと、そこからさらにいろんなインデックスファンドに投資されて、さまざまな株式や債権を買って、その損益がぼくらに届く…という仕組みです。
単純にイーマクシス スリム バランスを買うだけで、世界各国の様々な株や債券に分散投資をしているのと同じような効果になるってことですね。
便利な世の中になったもんです…。
詳しく書いた記事はこちら!
イーマクシススリム バランス(8資産均等型)を他と比較・評価してみた
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
このタイプは、東証株価指数(いわゆるTOPIX)と連動する投資成果を目指して運用される商品です。
TOPIXのここ最近のチャートを見てみましょう。
2012年あたりからどんどん上昇してますね。
いい傾向…な気もするんですけど、うーん、どうかなぁ…。
日本の景気、2.3年くらいの期間で見ると、そんなに伸びそうな予感もしないんだよなぁ…。(長期は伸びる気もしてます)
ここらへんは人それぞれだと思いますが、ぼくは日本の株式に集中するのはリスクが高いと思って今回は買いませんでした。
詳しく書いた記事もあります!
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)
この商品は、日経平均株価(いわゆる日系225)に連動した投資効果をめざす商品です。
チャートを見てみるとこんな感じ。
ほぼ、TOPIXと同じような動きをしてますが、こっちのほうが上がり調子っぽいです。
こっちのほうが2006年ちょい前くらいからのデータなので期間が長めになってますが、TOPIXと同じ年代を見てみるとわかりやすかも。
日経平均株価とTOPIXの違いは、
日経平均株価:東証一部上場している銘柄から選んだ225銘柄の平均的な株価。
TOPIX:東証一部上場の全銘柄の時価総額を銘柄で割って出した数字。
になります。
さらに詳しく書いた記事はこちらになります!
eMAXIS Slim 国内債券インデックス
この商品はNOMURA-BPI総合と連動する投資成果をめざしている商品です。
NOMURA-BPI総合とは、日本の公社債(国債や社債など)市場の動向を表す代表的な指標になります。
そんなにリターンも高くないので、資産が数億円くらいないとあんまり意味がないかな、と思って投資は見送りました。
詳しく書いた記事はこちらです!
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
日本を除く先進国の株式市場(MSCIコクサイインデックス)と連動する投資成果をめざしている商品です。
MSCIコクサイインデックスの国別比率はこんな感じになっています。
国名 | 割合 |
アメリカ | 65.27% |
イギリス | 7.3% |
フランス | 4.04% |
カナダ | 3.98% |
ドイツ | 3.73% |
その他 | 15.67% |
※比率は変わることがあります。
6割くらいがアメリカで、4割がその他の国って感じですね。
正直アメリカ市場が現時点でかなり強いので、先進国をたくさん入れるよりもいっそのことアメリカ市場だけにしたほうがいいのでは…という感じがあります。
アメリカ市場が冷え込んだら、おそらくほかの国の経済も冷え込む可能性は高く、先進国をたくさん入れただけではリスクヘッジにならないという懸念も。
というわけで、ぼくは購入を見送りました。
詳しく書いた記事はこちらです~。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
潔くアメリカ市場オンリーのS&P500に連動した投資成果をめざす商品です。
先ほどの先進国株式インデックスよりはこっちのほうがオススメ。
ただ、これだとバンガードのS&P500ETFのほうが手数料が激安なんですよね…。
イーマクシス スリムの米国株式だと信託報酬率が0.16%なのに対して、バンガードのS&P500ETFは0.04%です。
うーん、ぼくだったらバンガードのほうを選んじゃうかな~。
でもETFはなにかとめんどくさい(福利運用のときに、もらった配当分を自分でETF追加購入しなきゃいけないとか)ので、イーマクシススリムのほうがラクというメリットもあります。
それを考えるとイーマクシススリムもいいかも…。
詳しく書いた記事はこちらです~。
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
日本を除いた先進国の債権市場の値動きに連動する投資成果をめざす商品です。
うーん、国内債券よりもリターンは大きくなる可能性がありますが、それなら普通に株式に投資してたほうがいいような…。
資産がたくさんある人はこれもいいかも知れませんが、ぼくは期待リターンを大きめにとりたいので、見送りました。
詳しく書いた記事はこちらです。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざす商品です。
新興国はこれから伸びる!と思う方ならいいかもしれません。(ちなみに中国銘柄が多いです)
ぼくはまだしばらくはアメリカの一人勝ち状態が続くような気がするので、今回は買いませんでした。
詳しく書いた記事はこちらです。
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
日本を除いた先進国と新興国の株式市場の根雨儀軌に連動する投資成果をめざす商品です。
難しいとこだとは思いますが、下手に全世界に分散させるよりは、アメリカ市場に特化させたほうが現状は良いような気がします。
とはいえ、長期的にみたらアメリカがいつまで絶好調なのかわかりません。
それを考えるとこれでもいいのかも…?
詳しく書いた記事はこちらになります!
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
日本を含む先進国と新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざす商品です。
国内株式が33.3%、先進国株式が33.3%、新興国株式が33.3%なので、3地域均等型ってことですね。
これは結構攻めたポートフォリオになっています。
「今はアメリカがぐんぐん伸びててほかの国はそうでもないけど、これがもしかたら変わってくるかも知れない!でもどこの国がイケイケドンドンになるかわからない…!」
というときに良さそうです。
ちなみにこの投資信託は、全世界を3地域分公平に分けてるというわけではありません。
日本を含めたアジア地域が非常に多くなっています。
詳しくはこちらっ!
これをさらに分散化させると、ぼくが買ったバランス8資産均等型になってきます。
こうやって全部を比べてみると、バランス8資産均等型はかなり低リスクな設計になってますね。
ぼくの投資方法は、「低リスクなものと、自分が信じる業界にツッコむもの、2種類に分けて考える」という感じです。
このイーマクシス スリム バランス8資産均等型は低リスクなほうに入ると思っていて、ほかにも自分が信じる業界にツッコむ投資もやってます。
それはなにかというと米国情報技術セクターETF【VGT】です!
これはようするにIT系に特化したETFで、アップルやマイクロソフト、フェイスブックなどで構成されています。
これからもやっぱりIT系は伸びていくと思うんですよね…。
IT系がこのまま伸びれば高いリターンが期待できる反面、ガクッと落ちるリスクも大きくなってます。
こちらも興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
参考:新しいもの好きにおすすめな米国情報技術セクターETF【VGT】というインデックス投資
ロボ・アドバイザーと比べてみた結果
今、ちまたで有名なロボ・アドバイザー。
資産運用を自動化してくれて、なにもしなくてもいい感じに運用してくる!というアレです。
一番有名なのがウェルスナビで、ぼくはそちらにも100万円ほど入れています。
で、ウェルスナビのポートフォリオを見てたら、イーマクシス スリム バランス8資産均等型と結構似たような感じになることに気が付きました。
これがイーマクシス スリム バランス8資産均等型で、
こちらがぼくのウェルスナビのポートフォリオ。
米国株式、日本株式、先進国株式、米国債権、不動産(リート)など割と似てますよね。
ウェルスナビは、その比率をいい感じに調整してくれている…はずなんですが、現時点ではイーマクシス スリムのほうが利益が高くなってますw
まだ1ヶ月くらいなので、ウェルスナビとイーマクシス スリム バランス8資産均等型のどちらが優れた成績を出せるか、結構楽しみ…。
ウェルスナビは手数料が1%と結構お高めなのがネックですが、資産をスマホアプリで見れたり、リスクの度合いを変更できたりと初心者にめっちゃわかりやすいというメリットもあります。
イーマクシスとロボ・アドバイザーの比較記事は別でもーちょい詳しくまとめましたので、よかったらそちらも読んでみてください!
まとめ:イーマクシス スリムはかなり良心的な投資信託
いろいろと調べてみた結果、イーマクシス スリムは悪くない投資信託だと思いました。
手数料は高くないし、それでいてしっかり資産分散できるし…。
逆に、イーマクシス(スリムじゃないほう)はあんまり買うメリットがないかも。
ぼくが買ったバランス8資産均等型、これからどれだけ利益を出すのか楽しみです!
ちなみにぼくが買ったところは楽天証券でしたが、国内の証券会社なら大抵どこでも買えちゃいます。
興味がある方はぜひ投資信託を検討してみてください~!
そらすけの運用実績もまるっと公開しています!
ぼくが始めて資産運用をしてからの月別実績も正直に公開しています。
インデックスってなに?という方は、
超わかる!インデックス投資とは?【初心者向け】
を読んでもらえればすぐにわかりますよ~!